　きょうは全国的にきのうより気温が上がり、寒さが緩んでいる。あす26日（土）はさらに気温が上がって、4月並みの陽気になる所もありそうだ。　

　光の春だけでなく、気温にも春を感じられそうだが、雪が積もっている所ではなだれや落雪が起きやすくなるため、注意が必要となる。また、太平洋側を中心に乾燥した晴れが続くため、火の取り扱いにも注意が必要だ。

気温は上昇傾向　なだれや除雪作業中の事故に注意

　けさは東京都心で気温が‐0.1℃まで下がり、今月5回目の冬日となった。そのほか全国の87地点で今シーズン最も低い最低気温を記録するなど、各地で厳しい冷え込みとなったが、日中は寒さが和らいでいる。　このあとはさらに気温が上がり、最高気温はきのうと比べると、3℃前後高い所が多くなりそうだ。

　日中は日差しにぬくもりを感じられそうだが、多雪地では雪解けが進むため、なだれや屋根からの落雪、除雪作業中の事故などに十分な注意が必要となる。

太平洋側は火災に注意

　午前11時現在、太平洋側を中心に晴れている所が多く、北陸や北日本の雪もだいぶ範囲が狭まってきている。このあとも晴れる所が多く、北陸や北日本の雪も次第に止む所が多くなりそうだ。

　ただ、太平洋側を中心に空気の乾燥した状態が続く見込み。火災が起きやすくなっているため、引き続き、火の取り扱いなどに注意が必要となる。

　あす26日（土）はさらに気温が上がって、春の訪れを感じる暖かさとなりそうだ。予想最高気温は東京や高知、福岡で14℃、鹿児島で15℃、宮崎では16℃まで上がる見通し。札幌でも8℃まで上がる予想で、4月はじめ頃の陽気となりそうだ。　

　ただ、朝はまだ冷え込んで一日の気温差が大きくなるため、服装選びや体調管理には注意が必要となる。（気象予報士・多胡安那）