新天地で魅せた左脚 横浜Mエドゥアルド、古巣連戦も「相手関係なく勝利のために」

23日の川崎戦で移籍後初出場した横浜M・エドゥアルド=日産ス

 3年ぶりのリーグ制覇を狙う横浜Mで新たな守備の要として期待されるのが、鳥栖から加入したブラジル人DFのエドゥアルド(28)だ。23日の川崎との「神奈川ダービーマッチ」で移籍後初先発し、4―2の勝利に貢献。課題の守備再構築へ、「このサッカーは気持ちよくプレーできるし、もっと成長できる」と語るセンターバックが鍵を握りそうだ。

 「完璧な一日だった」という。不安と緊張も入り交じる新天地でのデビュー戦で、古巣でもある前年王者に逆転勝利。2失点に反省は残るが、「優勝を争うようなチームから勝ち点3を奪ったのは大きな収穫」と手応えをにじませた。

 2019年のリーグ制覇に貢献したチアゴマルチンスが電撃退団し、2月上旬という異例のタイミングで加入。ハイラインのチーム戦術を支えた絶対的DFの後任として背負うものは大きい。

 「次は自分がこのクラブの歴史に名前を残したい」。力強い対人守備もさることながら、左足から繰り出すFKも相手の脅威だ。昨季はスピードとパワーを兼ね備えた一発でリーグ戦2試合連続ゴールも決めた。

 「たまたまです。(出場停止で)キッカーがピッチにいなかった」と偶然の産物を強調するが、「このチームでも武器になると思う」。左利きのキッカーだった天野が海外移籍し、今季も見せ場はありそうだ。

 13年に来日し、Jリーグでは7クラブ目。次節も古巣の柏戦だ。「今はマリノスのユニホームを着ているので、相手は関係なく勝利のために戦う」。身も心もトリコロールに染まろうとしている。

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