【新型コロナ】牧島氏と蓮舫氏、政府基金巡り論戦 岸田首相の見解は

牧島かれんデジタル相(左)と蓮舫氏(資料写真)

 新型コロナウイルス対策などを理由とした政府基金への補正予算の積み増しを巡り、行政改革を所管する牧島かれんデジタル相(衆院神奈川17区)と立憲民主党の蓮舫氏が25日の参院予算委員会で論戦した。

 蓮舫氏は「基金は計画的な運用が前提で、当初予算での対応が基本。個別省庁に任せるなら行革担当はいらない」として補正での充当に疑問を投げ掛けた。牧島氏は「基金運営は各省庁が財務当局とのすり合わせで決めている。有識者も交えた行政レビューで妥当性も検証し、結果も公表してきた」と反論した。

 「PDC(計画・実行・チェック)のサイクルの徹底も指導している」との牧島氏答弁に蓮舫氏は「基金へ積み増す財源があるなら、コロナで窮乏している事業者らへの支援に充てるべきだ」と指摘。岸田文雄首相は「(基金は)牧島大臣の説明の通り、総合的な判断で動かしている。複数年にわたる支援策が可能となるなど、その特性を見据えた活用も重要だ」と見解を述べた。

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