「楼門」初の解体修理へ 3月着工、25年秋まで 真岡・高田山専修寺

3月上旬から解体修理作業に入る高田山専修寺の楼門

 【真岡】高田の高田山専修寺(せんじゅじ)の国重要文化財「楼門(ろうもん)」の初の解体修理作業が3月7日に始まる。江戸中期の建築とされ、老朽化や2011年の東日本大震災の影響で棟のずれなどが確認されていた。工期は現時点で25年秋までの予定。同寺は着工前の参拝を呼び掛ける一方、解体に伴う新資料の発見などに期待を寄せている。

 専修寺は浄土真宗の開祖親鸞(しんらん)が唯一建立した寺院と伝わる名刹(めいさつ)で、1967年に国史跡に指定されている。

 重文「如来堂」の正面に立つ楼門は高さ約9.6メートル、屋根面積約87平方メートル。元禄年間(1688~1704年)の建築とみられ、入り母屋造り、桟瓦(さんがわら)ぶきの一間一戸(いっけんいっと)楼門となっている。楼上(軒)には江戸時代の名筆公猷(こうゆう)法親王の筆による「高田山」の扁額(へんがく)が掲げられている。

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