TEAM GOH、スーパーフォーミュラ参戦体制を発表。元ホンダF1の山本雅史氏が監督に就任

 2月26日、TEAM GOHは2022年シーズンの全日本スーパーフォーミュラ選手権の参戦体制を発表した。そのなかで、元ホンダF1マネージングディレクターの山本雅史氏がチーム監督に就任することが明らかとなった。

 2021年シーズンはTEAM MUGENとパートナーとなり『Red Bull MUGEN Team Goh』としてスーパーフォーミュラに参戦したTEAM GOH。2022年シーズンはTEAM GOHの単独チームとなり、2台体制でのスーパーフォーミュラ参戦する。

 既報のとおり、ドライバーは2021年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権でランキング3位となった佐藤蓮、同じくスーパーフォーミュラ・ライツでランキング4位となった三宅淳詞という、ルーキードライバーコンビのフレッシュな布陣だ。

 26日に明らかにされたTEAM GOHのスーパーフォーミュラ参戦体制だが、チーム監督に元ホンダF1マネージングディレクターの山本雅史氏が就任することが明らかにされた。

 山本雅史氏の監督起用についてTEAM GOHは「山本氏の国際的な経験に基づくリーダーシップ、迅速な意思決定による推進力、そして数々の若手ドライバーを見てきた『眼』こそが、これから始まるTEAM GOHのSFプロジェクトに必要不可欠であり、山本氏の采配によるチームから、いずれワールドチャンピオンが輩出されることを今から期待せずにはいられません」としている。

 また、2台の車両のゼッケンは53号車、55号車となる。53号車『Red Bull TEAM GOH G01 SF19』はレッドブル・レーシングとホンダのジョイントによるドライバー育成プログラムとなり、2022年シーズンよりレッドブル・ジュニア・チームに登録された佐藤蓮がステアリングを握る。マシンカラーリングもお馴染みのレッドブルカラーとなった。

 一方、三宅淳詞がステアリングを握る55号車『TEAM GOH G01 SF19』はTEAM GOHのチームカラーに彩られた。2台の車両は、3月5〜6日に鈴鹿サーキットで開催される『鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デー』で初お披露目されるとのことで、こちらも楽しみにしたいところだ。

佐藤蓮の53号車Red Bull TEAM GOH G01 SF19
三宅淳詞の55号車TEAM GOH G01 SF19

 TEAM GOHの池田和広チーム代表は「TEAM GOHとしてフォーミュラレースに参戦するのは初めてになります。フォーミュラはすべてのレースがイコールで行われる純粋なレースなので、まぐれでは勝てません。ここまで私たちが国際レースで培ってきた経験がどこまで通用するのか。全てを注ぎ込み、ここに一つの結晶を作りたいと思います」とコメント。

「また、これまで人が築き上げてきた自動車レースの良さを文化として継承していくこと、新しい技術を形にしていく人材の育成、地球環境に配慮した活動、この3つをチームの理念として活動していきたいと思います」

 TEAM GOHに加入した山本雅史監督は「まずは監督として迎え入れてくれた代表の池田さんとオーナーの郷さんに感謝申し上げます。今年はレッドブル・ジュニア・チームとホンダの育成ドライバーである佐藤選手とSRS-F(鈴鹿サーキット・レーシングスクール・フォーミュラ)卒業生の三宅選手、両ドライバーとチーム、そして私と、オール・ルーキー・イヤーで非常にワクワクしています」と語った。

「モータースポーツファンの皆さまと感動を共有できるよう、勝ち負けにこだわってシーズンを戦い抜きたいと思います。そして、モータースポーツ文化隆盛のために、より多くのファンの皆様に喜んでいただけるよう努めていきます」

山本雅史監督と池田和広チーム代表(TEAM GOH)

 53号車『Red Bull TEAM GOH G01 SF19』のステアリングを握る佐藤蓮は「まず初めに、今年度歴史あるTEAM GOHのドライバーとしてスーパーフォーミュラ選手権に参戦できることを誇りに思います」とコメント。

「2022年シーズンはルーキーとしての参戦ですが、一戦一戦を大事にして着実に成長していけるよう、チーム全体で協力していきたいと思います。また、TEAM GOHのビジョンである国際レースで活躍できるドライバーになれるよう努力していきますので、応援をよろしくお願いいたします」

 55号車『TEAM GOH G01 SF19』のステアリングを握る三宅淳詞は「スーパーフォーミュラにTEAM GOHから参戦させていただけることになりました。このような素晴らしいチャンスをいただき、本当に感謝しかありません」と語った。

「僕自身、スーパーフォーミュラは1年目となりますが、ドライビングや体力面など準備をして、開幕戦からしっかり走れるように、そして優勝争いに関われるように、精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」

 これまでホンダF1でその手腕を振るった山本雅史監督が率いるTEAM GOHは、スーパーフォーミュラを舞台にどのような戦いを繰り広げるのだろうか。2022年注目の存在となりそうだ。

■TEAM GOH 2022年 全日本スーパーフォーミュラ選手権参戦体制

エントラント名:TEAM GOH(チームゴウ)
代表:池田和広
監督:山本雅史

・ゼッケン:53
車名:Red Bull TEAM GOH G01 SF19
ドライバー:佐藤蓮

・ゼッケン:55
車名:TEAM GOH G01 SF19
ドライバー:三宅淳詞

2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦する三宅淳詞と佐藤蓮(TEAM GOH)
佐藤蓮の53号車Red Bull TEAM GOH G01 SF19
佐藤蓮の53号車Red Bull TEAM GOH G01 SF19
三宅淳詞の55号車TEAM GOH G01 SF19
三宅淳詞の55号車TEAM GOH G01 SF19

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