オープン戦がさらに3日分中止 最短で現地3月8日からスタート

日本時間2月26日、メジャーリーグ機構はスプリング・トレーニングの試合(オープン戦)をさらに3日分キャンセルすることを発表した。前回の発表時点でオープン戦のスタートは最短で日本時間3月6日(現地時間3月5日)とされていたが、今回の発表でオープン戦のスタートは最短で日本時間3月9日(同3月8日)となった。メジャーリーグ機構が定めたデッドラインである日本時間3月1日(同2月28日)までに新しい労使協定が合意された場合、日本時間3月9日(同3月8日)からオープン戦が行われることになる。

メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会による労使交渉は日本時間2月26日にも行われ、これで5日連続となった。現地の記者たちは労使交渉に進展があったことを伝えており、特に「ドラフト上位指名権の抽選制度」についての議論に動きがあった模様。機構側が主張する「全体4位までの指名権を抽選対象にすること」は維持されたものの、選手会の希望である「連続で抽選に参加できる年数の上限設定」が盛り込まれたようだ。「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によると、「まもなく合意できるだろう」と楽観視されているという。

「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によると、今日の交渉で正式な提案が行われたのは「ドラフト上位指名権の抽選制度」のみだったようだ。ただし、提案がないことと議論が行われないことはイコールではなく、ドレリッチ記者は「ぜいたく税のように何も提案が行われていない問題についても議論されている」と伝えている。機構側が定めたデッドラインまで残り3日となったが、これらの交渉が実を結ぶか注目したい。

また、今日の交渉にはロブ・マンフレッド・コミッショナーも登場。選手たちと話をすることはなかったものの、選手会のトニー・クラーク専務理事と1対1の話し合いを行い、新しい労使協定の締結に向けて交渉を前進させていく方針などを確認し合ったという。日本時間3月9日(現地時間3月8日)のオープン戦スタート、そして日本時間4月1日(同3月31日)のレギュラーシーズン開幕を目指し、明日も引き続き交渉が行われる予定だ。

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