古巣トヨタから参戦のラッピ「満足できる復帰初日だった」WRC第2戦スウェーデン デイ1後コメント

 2月25日、WRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデン競技初日はSS1からSS7が行われ、ヒュンダイ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1)が暫定首位に立った。トヨタGRヤリス・ラリー1を駆る勝田貴元(TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーション)は総合6番手につけている。そんな『ラリー・スウェーデン』のデイ1を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合8番手

「このステージ(SS7)ではタイヤに苦しんだ。トラクションがまったくなくてブレーキングがとてもトリッキーだった。満足はしているよ。夜に走行するのは本当に面白く楽しかった」

●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合7番手

「今日はポジティブなことはほとんどなかった。なんと言ったらいいか分からない。明日また進んでいくよ……」

アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン
ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン

■ヒュンダイ・シェル・モビスWRT

●ティエリー・ヌービル(#11 ヒュンダイi20 Nラリー1)/デイ1総合首位

「チーム全体にとって重要な日だ。ラリーの素晴らしいスタートになった。モンテカルロの後だから、初日を首位で終えられて僕たちに笑顔が戻ったのは確かだね」

「今朝は順調にスタートした。2番目のステージでレッドフラッグが出たが、新たにノーショナルタイムが与えられたおかげで、そのままの順位を維持できた。ランチタイムのサービスでセットアップに小さな変更を加えたが、わずかな調整をしたのみだ」

「しかし、これによってフィーリングが良くなり、速いペースを手にすることができた。マシンの挙動は完璧だったよ。午後は、重要なタイムを挽回するためのタイヤマネジメントもうまくいき、トップに立てた。ラリーはまだ先が長い。ハードなプッシュを続けていくよ」

●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒュンダイi20 Nラリー1)/デイ1総合5番手

「初日を終えて僕は満足しているよ。5番手は心から望んでいた順位ではないけれど、午前中のペースは良かった。一貫したクリーンなスピードがあれば上位に行けることはわかっているし、そのことはとても励みになっている。僕たちにはあと少しの経験が必要なだけだ」

「午後はタイヤ選択でミスをした。賭けに出たが良い結果は出なかったんだ。それには苛立ったけれど、まだ長い週末が残っているからね。プッシュを続けていかなければならない」

「今日、他のドライバーたちは限界まで攻めた時にタイムを出していた。だから明日はもっともミスが少なかった者が結果を出すだろう。僕の目標は今日と同じだ。クリーンで速いドライビングをして、スマートでいることだ」

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン
ワークスドライバーとして初めての母国戦を迎えているオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 Nラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合3番手

「心から満足できる1日ではなかった。朝はすべてがうまくかみ合わなかったし、もう少しうまく走れたはずだ。一方、午後は難しいコンディションだったが、とてもいいスタートを切ることができた」

「ただし、思ったよりもタイヤが磨耗してしまった。その代償は1日の最後のステージで払うことになり、フレッシュな状態の凍結路面でグリップせず、ジャンクションが多かったため加速も困難だったよ」

「昨年から雪道でのタイヤマネジメント改善に取り組んできたけれど、明らかにまだ少し課題がある。とはいえ、明日に向けていいポジションにつけていることは確かだ」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合2番手

「今夜、この順位につけることができて本当にうれしい。出走順を考えると、予想していたよりもいい1日だったと言える。とくに午前中のステージではいい戦いをすることができ、クルマはあのような路面コンディションでもうまく機能していた」

「午後の再走ステージは、午前中よりもさらに難しくなるだろうと予想していたが、実際そうだった。午後の1本目のように、深い轍が刻まれていたところもあったが、ミスをすることなくうまく走り切ることができたし、タイヤも上手に使えたので、1日の最後には少しタイムを取り戻すことができた」

「明日はライバルと変わらぬ出走順になるので、彼らと戦えるだろうと期待しているし、この調子で攻め続けたいと思う」

●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合4番手

「自分としては、満足できる復帰初日だった。完璧な1日ではなかったが、それに近いところまで迫ることはできた」

「事前の目標だった表彰台争いに加わり、しかもまだ優勝を狙える位置にいるのだから、とてもうれしいよ。トップとは10秒差以内なので、まだ何が起きるか分からない」

「午前中にベストタイムを刻むことができたのは本当にうれしかったし、さらにやる気が増した。クルマに対する理解をさらに深めようと、セットアップをいろいろ試しながら走っている。ハイブリッドユニットによるエクストラパワーは凄まじく、とくに狭い道では強烈でしたが、明日は今朝よりもいい状態で臨めるはずだ」

カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン
エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン

© 株式会社三栄