ラグビー高校日本代表候補最終メンバー 長崎北陽台から3人選出 SH川久保、フッカー楳原、SO大町

高校日本代表最終候補のエキシビションマッチに出場する(左から)川久保、楳原、大町=長崎市営ラグビー・サッカー場

 本年度のラグビー高校日本代表候補最終メンバー52人に、今冬の全国高校大会(花園)で8強入りした長崎北陽台からSH川久保瑛斗、SO大町佳生、フッカー楳原大志の3人が選ばれた。メンバーは全員3年生。今後、トレーニングキャンプ(日程、場所未定)に参加した後、エキシビションマッチに出場する。
 日本ラグビー協会は1月下旬、3月に予定していた本年度の高校日本代表チームの海外遠征中止を決定。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、選手や関係者の安全面を考慮した。海外遠征の中止は2年連続。
 今回はその代替企画として、エキシビションマッチを実施。最終メンバーを各26人の2チームに分けて試合をする。
 長崎北陽台から選出された川久保と大町は、5月の第1次候補招集時点からメンバー入り。楳原は花園での活躍が評価された。
 川久保は身長160センチ、体重71キロ。密集への寄りの速さ、ディフェンス力などが持ち味で、今季は飛び級でU-20日本代表候補にも選ばれた。大町は172センチ、84キロ。超攻撃型の司令塔で、攻守両面で自ら前に出て味方を生かせる。楳原は168センチ、94キロ。FW第1列としては小柄ながら、突破力があり、セットプレーも安定している。3人の中で唯一、1年時から花園で全試合スタメン出場している。
 大町は「正直、代表に選ばれて海外遠征したかった。でも、北陽台から3人選出はすごくうれしい。自分としてはエキシビションマッチでスタメン入りして、持ち味を出したい。U-20代表につながるように、みんなで楽しくやりたい」と目標を掲げている。
 高校日本代表の高橋智也監督は協会を通じて「海外遠征中止は残念だが、将来の日本代表を担う人材になるというもう一つのゴール達成に向けて、いい準備を進めたい。本気でU20、ジュニアジャパン、日本代表と着実に成長し、日本ラグビーの発展に貢献してくれることを期待している」とコメントしている。


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