27日(日)北日本や北陸は大気不安定  関東から西は春を感じる陽気 東京は今年初の15℃超え

 27日(日)は、北日本や北陸では大気の状態が非常に不安定で、落雷や竜巻などの突風、ひょうなどに注意が必要。一方、関東から西では広く晴れて、各地で春を感じる陽気になりそうだ。

北日本・北陸は雪解けによる災害にも注意

 27日は、低気圧が北日本付近を通過し、低気圧からのびる前線が北日本や北陸を通過する見込み。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、また上空には強い寒気も入ってくるため、東北の日本海側や北陸を中心に大気の状態が非常に不安定になりそうだ。すでに、北日本の日本海側から北陸では午前中から雨の所が多く、雨とともに風も強まっている所がある。

 このあと、前線が通過する昼過ぎにかけては落雷や突風を伴ったり、ひょうが降るおそれもある。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。
 また、気温が高く、雨の所が多いため、雪解けが進む見込み。なだれや落雪などにも注意が必要となる。

服装選びに注意

 関東から西では高気圧の圏内で、晴れる所が多く、気温はこの時季としては高めとなりそうだ。東京の午前11時現在の気温は15.7℃と、今年に入って初めて15℃を超えたが、最高気温は、4月上旬並みの17℃の予想となっている。
 ただ、夕方頃から夜にかけては次第に冷たい風が強まるのとともに空気が冷えていく見込み。昼間は薄着で過ごせても夜は冬物のコートなどが必要な気温となるため、服装選びには注意が必要だ。

(気象予報士・佐々木聡美)

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