アルファロメオF1が2022年型マシン『C42』を正式発表。全10チームの新車が出揃う

 2月27日、アルファロメオF1チーム・オーレンは2022年型マシン『C42』を正式に発表した。アルファロメオ以外の9チームはすでに新車発表を行っており、これで全チームの新マシンが出揃った。

 2019年から3シーズンにわたってキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィのコンビを起用してきたアルファロメオ。ライコネンが2021年限りでF1を引退し、その後任としてメルセデスからバルテリ・ボッタスが加入した。またアルファロメオは、ジョビナッツィに代わって周冠宇の起用を決定。周は史上初の中国人F1ドライバーとなる。

 上海出身で現在22歳の周は、2015年から2018年までフェラーリドライバーアカデミー(FDA)に所属し、2019年にはルノー・スポール・アカデミー(現在のアルピーヌ・アカデミー)に加入。ルノーF1の開発ドライバーを務めた。同じく2019年からFIA-F2に参戦し、ドライバーズランキング3位で2021年シーズンを終えている。

 アルファロメオはバルセロナテスト前の2月15日にイタリアのフィオラノでC42のシェイクダウンを行った。その際C42にはカモフラージュの暫定カラーリングが施されており、走行を担当したバルテリ・ボッタスもブラックのヘルメットとレーシングスーツを着用。バルセロナテストでもアルファロメオはC42を暫定カラーリングで走らせ、ボッタスと周はブラックのスーツのままだった。

 C42はこれまでのアルファロメオのマシン同様、レッドとホワイトがメインで、一部にブラックが追加されている。レーシングスーツもレッド、ホワイトに加えてブラックがあしらわれている。

 アルファロメオがC42の正式発表を行ったことで、F1に参戦する全10チームの新マシンがすべて揃った。F1は今後、3月10〜12日にバーレーンで2回目のプレシーズンテストを行い、翌週3月18〜20日に同地で2022年シーズンの開幕戦を迎える。

アルファロメオF1の2022年型マシン『C42』
アルファロメオF1の2022年型マシン『C42』
アルファロメオF1の2022年型マシン『C42』
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

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