コンパクトかつ寝心地◎ シートゥサミット『キャンプマットS.I』をレビュー!

マットはキャンプでの寝心地を大きく左右する、非常に大切なギアのひとつ。今回ご紹介するのは、筆者愛用中のシートゥサミット『キャンプマットS.I』です。キャンプマットS.Iは、コンパクトさ・寝心地・価格のバランスが取れたマット。細かい点にまで配慮されており、キャンプや車中泊でストレスなく使用できます。これからキャンプ用のマットを購入する予定の人は必見ですよ!

シートゥサミット『キャンプマットS.I』の概要をチェック! メーカーの特徴やサイズ展開など

筆者撮影

SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)は、1990年にオーストラリアで始まったアウトドアギアメーカー。

細かい使い勝手にこだわったモノづくりが特徴で、社名の通り「海から山まで幅広く使える」ギアを展開しています。

なお、「シートゥーサミット」と読む人もいますが、公式サイトによると、正しい読み方は「シートゥサミット」のようです。

今回ご紹介するのは、シートゥサミットから発売されている『キャンプマットS.I』。

価格

  • レギュラー:8,690円
  • ラージ :9,680円
  • レクタンギュラーレギュラーワイド:9,680円
  • レクタンギュラーラージ:11,880円

※すべて税込価格。公式オンラインショップの価格を記載

重量

  • レギュラー:780g
  • ラージ :1,020g
  • レクタンギュラーレギュラーワイド:1,115g
  • レクタンギュラーラージ:1,180g

使用時サイズ

  • レギュラー:183×51cm
  • ラージ :198×64cm
  • レクタンギュラーレギュラーワイド:183×64cm
  • レクタンギュラーラージ:201×64cm

収納時サイズ

  • レギュラー:直径16×26cm
  • ラージ :直径18×33cm
  • レクタンギュラーレギュラーワイド:直径20.5×34cm
  • レクタンギュラーラージ:直径21.5×34cm

厚さ

3.8cm(全サイズ共通)

キャンプマットS.Iは、レギュラー・ラージ・レクタンギュラーレギュラーワイド・レクタンギュラーラージの4サイズ。

もっとも小さなレギュラーサイズは183×51cm、もっとも大きなレクタンギュラーラージは201×64cmと、小柄な人から大柄な人まで幅広く適応できるサイズ展開です。

また、4サイズのうち、レギュラーサイズとラージサイズはマミー型、そのほかの2種類はレクタンギュラー型(長方形)と、形に違いがあります。

コンパクトなマットを選びたい人はマミー型、広々と寝床を確保したい人はレクタンギュラー型と、選択肢があるのは嬉しいですね!

なお、筆者はマミー型でもっともコンパクトなレギュラーサイズを選びました。

今回のレビューはレギュラーサイズのレビューとなりますが、すべてのサイズに共通する内容も多く含まれていますので、レギュラーサイズ以外を検討中の人もぜひ参考にしてください。

シートゥサミット『キャンプマットS.I』のレビュー! 使い勝手抜群な特徴をご紹介

ここからは、キャンプマットS.Iのおすすめポイントをご紹介。

キャンプマットS.Iは、細かい点にまで配慮された使い勝手が魅力のマットですよ!

シートゥサミット『キャンプマットS.I』のおすすめポイント【1】自動膨張式マット

筆者撮影

キャンプマットS.Iのおすすめポイント1つ目は、バルブを開けるだけである程度まで自動で膨らんでくれる「自動膨張式」のマットであることです。

ある程度まで膨らんだら、呼気か、ポンプサックで膨らませれば準備完了。

ちなみに、キャンプマットS.Iのバルブは中に入った空気が逆流しない構造となっているため、膨らませている最中に空気が抜けてしまう心配はありません。準備が簡単に完了するのは嬉しいですね!

また、シートゥサミットでは、圧縮袋としても利用できるポンプサックを販売しています。ポンプサックを使えば2~3回ポンプするだけでマットの準備が完了するため、準備をより手軽にしたい人におすすめです!

ちなみに、キャンプマットS.Iの「S.I」は、「セルフインフレータブル」の略称。シートゥサミットでは、自動膨張式のマットの商品名にはすべて「S.I」の表記が入っているそうです。

シートゥサミットで自動膨張式のマットを探している人は、S.I表記がついているマットを選んでみてくださいね。

シートゥサミット『キャンプマットS.I』のおすすめポイント【2】ピローロックシステムのパッチが付属

筆者撮影

キャンプマットS.Iのおすすめポイント2つ目は、ピローロックシステムのパッチが付属していることです。

ピローロックシステムとは、エアピロー(枕)を固定して、就寝中にずれないように固定する機能のこと。付属のパッチをキャンプマットS.Iに貼りつけ、枕を軽く押し付けて固定すれば完了です。

ただし、ピローロックシステムを利用するには、ピローロックシステム対応の枕を用意する必要があります。

2019年以降に発売されたシートゥサミットの枕は基本ピローロックシステムに対応しているほか、未対応の枕でピローロックシステムを利用可能にするカバーも販売されています。

また、ピローロックシステムのパッチの素材には面ファスナーが使用されているので、枕の素材が布地であればある程度固定できる場合も。

筆者が使用しているロゴスの『セルフインフレートまくら』は固定できませんでしたが、枕カバーを使用することでズレにくくなりましたよ。

▼『セルフインフレートまくら』の詳細はこちら!

シートゥサミット『キャンプマットS.I』のおすすめポイント【3】耐圧分散データをもとに軽量化

筆者撮影 三角形に透けている部分が肉抜き箇所

キャンプマットS.Iのおすすめポイント3つ目は、耐圧分散のデータをもとにマットを軽量化している点です。

キャンプマットS.Iでは、肩・腰・脚など、体圧がかかり、保温性やサポートが必要な場所では肉抜きを小さく、それ以外の場所では肉抜きを大きめにしているそう。

これにより、保温性やクッション性を損なうことなく、マットの軽量化を実現しています。

筆者が実際に寝てみたところ、軽量なマットのわりにサポートがしっかりしており、床の固さをあまり感じることなく眠ることができました。

光にかざすと肉抜きされている場所が透けて見えるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。

シートゥサミット『キャンプマットS.I』のおすすめポイント【4】リペアキット付属

筆者撮影

キャンプマットS.Iのおすすめポイント4つ目は、リペアキットが付属していることです。

空気を入れて膨らませるタイプのマットでは、破損によるパンクが最大の敵。楽しいキャンプを過ごして、いざ就寝!といったタイミングで、マットのパンクが発覚したらとても残念ですよね。

キャンプマットS.Iなら、万が一パンクしてしまったときでも、付属のリペアキットを使えば破損箇所の修理が可能です。

シートゥサミットの公式YouTubeでは、パンク個所の特定方法やリペアキットの使用方法が動画で解説されています。初めてのパンク修理でも、迷わずに作業ができるので安心ですよ。

なお、リペアキットを使用して修理をする場合、パットを貼ったあと、2時間ほど経ってから膨らませる必要があるので注意してくださいね。

様々なアウトドアシーンで使いやすい! シートゥサミット『キャンプマットS.I』をおすすめする人

ここからはキャンプマットS.Iをおすすめする人をお伝えします。

機能性が高いキャンプマットS.Iは、様々な人におすすめできるマットです!

シートゥサミット『キャンプマットS.I』をおすすめする人【1】荷物を軽量・コンパクトにしたい人

筆者撮影 右がキャンプマットS.Iのレギュラーサイズ、左がサーマレスト『ベースキャンプ』のLサイズ。

キャンプマットS.Iは前述の通り、ウレタンフォームを肉抜きすることで軽量化を図っています。

特に、もっとも小さいレギュラーサイズは780gと、とても軽量です。また、レギュラーサイズの収納時は直径16×26cmと、かなりコンパクト。

上の写真の通り、筆者がこれまで利用していたサーマレストのマット『ベースキャンプ』と比較すると、収納時サイズの違いは一目瞭然。

ベースキャンプも非常に優秀なマットではありますが、収納サイズのコンパクトさでいうと、キャンプマットS.Iに軍配があがります。そのため、キャンプマットS.Iは、荷物を軽量かつコンパクトにしたい人におすすめです。

シートゥサミット『キャンプマットS.I』をおすすめする人【2】真冬でもキャンプをする人

筆者撮影

キャンプ用のマットを選ぶときに大事な指標として、R値があります。

R値とは、マットの断熱性能を表した数値。数値が高いほど断熱性能が高く、地面に熱を奪われにくいです。

キャンプマットS.IのR値は4.2と、真冬でも対応できるほどの断熱性能なので、真冬にキャンプをする人にもおすすめ。

ただし、寒さの感じ方は人それぞれです。寒さに弱い人はよりR値が高いマットを選んだり、保温性が高い寝袋を選んだりして、寒さ対策をしてくださいね。

▼筆者愛用中の寝袋『ダウンハガー650 #0』のレビューもチェック!

シートゥサミット『キャンプマットS.I』の気になる点:レギュラーサイズはやや狭く感じる人も

筆者撮影

筆者はキャンプマットS.Iのレギュラーサイズを使用していますが、人によっては、レギュラーサイズでは狭く感じるかもしれません。

キャンプマットS.Iのレギュラーサイズ・ラージサイズの形は、かかとに向かって細くなるマミー型。そのため、脚を広げるとマットからはみ出してしまいます。

また、レギュラーサイズの最大幅が51cmで、大柄な人だと腕もはみ出してしまう可能性が……。

大柄な人や大きめのサイズのマットでゆったり眠りたい人は、キャンプマットS.Iのレクタンギュラー型を選ぶようにしましょう。

レクタンギュラー型の形は長方形であるため、マミー型のようにかかと付近が狭くなっているということはありません。また、レクタンギュラー型のワイドサイズは、201×64cmと広々サイズ。

このように、自分の体型や就寝スタイルに合わせて選べるサイズ展開は、キャンプマットS.Iならではの魅力といえますね!

シートゥサミット『キャンプマットS.I』は使いやすさ抜群! 様々な場面で活躍する万能マット

筆者撮影

今回は、シートゥサミット『キャンプマットS.I』をご紹介しました。

キャンプマットS.Iはサイズ展開や機能面に魅力があり、価格の面を考えても非常にバランスがいいマットといえます。

収納時のサイズも非常にコンパクトで、様々なアウトドアシーンで活躍しますよ。これまでマット選びに悩んでいた人でも、使えば満足すること間違いなしです!

今回の記事を参考に、お気に入りのマットを手に入れてくださいね。

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