6時間の「生産的な」話し合いも合意には至らず 期限まで残り1日

日本時間2月28日、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は7日連続となる労使交渉を行った。話し合いは約6時間にわたって行われ、機構側の関係者は「生産的な」話し合いだったことを明かしているが、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、双方は主要な問題について依然として大きく意見が分かれたままであり、多くの「仮定の」議論が交わされたものの、具体的な提案は行われなかったという。機構側が定めた交渉期限である明日も引き続き話し合いが行われる予定だ。

今日の交渉では、主要な経済問題に加え、それらとは直接関係のない項目についても話し合いが行われたようだ。機構側の関係者は「生産的な」話し合いだったと語っているが、あくまでも双方の意見を交換し合っただけであり、正式な提案が行われ、具体的な進展があったわけではない。機構側が定めた162試合制のレギュラーシーズンを開催するための交渉期限まで残り1日となっているが、「MLBトレード・ルーマーズ」は「明日までに新しい労使協定が成立する可能性は低い」と報じている。

「ワシントン・ポスト」のチェルシー・ジェーンズ記者は、機構側が定めた交渉期限が非公式なものであることを指摘しており、明日までに合意できなかった場合、レギュラーシーズンを162試合開催する可能性を残しつつ、引き続き交渉が行われる可能性もある。とはいえ、明日までに合意できず、機構側がシーズン短縮とそれに伴うサラリー削減やサービスタイム削減を決定した場合、選手会が強く反発することは確実であり、新しい労使協定を成立させるための道のりはさらに困難を極めるだろう。

交渉期限の明日、無事に合意すれば、短縮されたスプリング・トレーニングとオフシーズンの移籍ラッシュが約1カ月に詰め込まれることになる。まだ多数の大物FA選手が市場に残っており、トレード要員に挙げられている選手も多数いる。いずれにせよ、大混乱は必至だ。

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