こんにちは、浜の小魔人です。今回は筆者が冬キャンプを暖かく快適に楽しむために使っている「ストーブファン」のご紹介です。灯油ストーブでテント内を効率的に暖房するためには、ストーブで暖められた空気をテント内に循環させることが大切です。筆者がなぜ「ストーブファン」を選択したのか?経験をふまえて解説していきますね。
冬キャンプのテント内を暖かく保つには?
筆者は、氷点下のキャンプが大好き。空気が「ピーン」と張り詰めて景色も「キリッと」シャープに見えるような気がするからです。
ですが、出来ればテント内では暖かく快適に過ごしたい。それらを両立するには「氷点下になる冬キャンプを快適に過ごすには、テント内の暖房アイテムは必須」というのが筆者の選択肢となります(おそらく大半のキャンパーの皆さんにも共感いただけるのではないでしょうかw)。
この段落では筆者流の冬キャンプでの温まり方をご紹介し、次になぜ「ストーブファン」を使ってみたのか?体験談もお話しして参ります。
筆者流「冬キャンプのテント内暖房」の仕方
まずとても大切な前提として、テント内での暖房器具は扱いに注意が必要です。石油(灯油)や薪ストーブ類を使う場合は換気や火災、電気ストーブを使う場合は漏電や長時間の使用での低温やけどの危険が伴うことを忘れず、安全第一での準備を行ないます。
暖房器具の取り扱いについてはこちらでも詳しくご紹介していますので、ご参考にどうぞ。
【完全保存版】冬キャンプを暖かくするおすすめ暖房器具20選!用途別の選び方も - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア
筆者の場合どうしているかというと、「定期的に換気しながら」「一酸化炭素チェッカーで常時確認しつつ」テント内で灯油ストーブを焚いて温まっています。
筆者が使っているテントは「フィールドアワンポールテント400」で、灯油ストーブは「グリーンウッドN246(2014年製)」です。この組み合わせは真冬のキャンプ(筆者の経験した一番寒いキャンプ日は氷点下12度)でも快適なテント内の暖房を実現してくれました。
筆者の使っているテントにご興味のある方はこちらからどうぞ。
筆者の使っている灯油ストーブの後継機種はこちらから購入可能です。
そんな快適な組み合わせなのですが、筆者が困っていたことは以下の点です。
ストーブをつけると、「テントの上部に暖かい空気が上がってしまい、ストーブから少し離れた実際の生活空間(地上30cm〜1m)に暖気が効率的にこない」という事。
テント内の暖房を効率的にする方法
テント内を効率的に暖めるには、いくつかの方法があると思います。
- 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる方法
- 温風式の暖房装置を使う方法
- ストーブファンを使う方法(今回筆者が選んだもの)
いずれも「暖かい空気は軽いため上に上がりやすく、冷たい空気は重いため下に下がりやすい」という空気の特徴をふまえた「暖かい空気を(テント内の)生活空間に行き渡らせる」手段です。
ストーブファンを選んだ理由:電源いらずで音も静か!
筆者がはじめて冬キャンプを経験した時は、まず灯油ストーブを購入。先輩ベテランキャンパーの皆さんに色々と教えていただきながら「扇風機」で空気を循環させる方法でテント内を暖めていました。
扇風機を選んだ理由は2つあり、ひとつは温風式の暖房装置は高価で大型のものが多く、キャンプには不向きと思ったため、もうひとつはまだキャンプ初心者でストーブファンの存在を知らなかったためです。
その後ストーブファンと出会うのですが、それまで知らなかったとても魅力的なポイントが「ストーブファンは電源が不必要」という事実!
扇風機は充電式のものを使っていましたが、途中で充電が切れてしまうこともしばしばでした。モバイルバッテリーで給電するにも、スマホなどの充電もしなければならず、いつもバッテリーが足りなくなるのでは…と心配の連続。(予算の都合で、筆者はまだ大容量のポータブル電源を持っていませんw)
一方ストーブファンは、扇風機のようなファンのかたちは同じながら、ストーブの熱を利用してモーターを回す仕組みなので電源がいりません(※)。
また、キャンプ仲間のテントにお邪魔した時に、「ストーブファン」が「音も静かで思った以上に遠くまで温かい風がきていた」のも購入の決め手となりました。
※仕様上、天板が熱を発しないタイプの暖房器具では使えませんのでご注意くださいね。
ストーブファンで冬キャンプのテント内暖房をより快適に!「AONBYS ストーブファン」をレビュー
それでは、現在筆者が使っている「AONBYS ストーブファン」をご紹介していきましょう。スペックと主な特徴は以下の通りです。
「AONBYS ストーブファン」のスペック
- サイズ:190x120x200mm
- 重量:820g
- 素材:アルミニウム、木材、金属
- カラー:ブラック
- 運転音:25dB以下
「AONBYS ストーブファン」の主な特徴
- 5枚の羽で大量の風を送る
羽が5枚ついているので風量が強い - 安全保護ネット付き
羽の周りを保護カバーが覆っているので、誤って指を傷つける心配なし - 内臓加熱保護
ストーブファンの底面についている金属の安全装置が表面温度300度を超えると反り返り、ストーブファン全部を軽く持ち上げてモーターを保護 - マグネット式ストーブ温度計付き
マグネット式ストーブ温度計をストーブにつけておけば、燃焼状態(温度)を目視で確認可能 - 推奨範囲は10㎡〜25㎡
冬キャンプで実際に「AONBYS ストーブファン」を使ってみた感想
実際に冬キャンプで使ってみた感想は、ズバリ「これは使える!」です。
冬の雪中キャンプでも、非常に快適な温度で過ごすことができました。
筆者の使用している「フィールドア ワンポールテント400」はアウターサイズが400cm x 350cmです(筆者はインナーテントを使わない派w)。
ストーブは反射式なので比較的テントギリギリに設置可能(ストーブの後ろは熱くなりません)ですが、ストーブから実際に生活するスペースまでは約150cm〜200cmくらいの距離があります。
ストーブファンを使用していない時に、生活空間(地上50cm位)とテント上部(地上から約2m)にそれぞれ温度計をおいて温度を測ってみました。
経験値と同じように、上部に暖気がこもっていると言う感じです。温度差は10℃以上あります。
次に、「ストーブファン」を設置。同様に温度を測ってみたところ、使用していない時に比べると、明らかに生活空間とテント上部の温度差が小さくなっていました。
つまり、暖かい空気が生活空間に地面と平行な風によって運ばれているということではないでしょうかね。
体感としては、温度計で計測した以上に快適度が違いました。おそらく温かい空気を肌が感じるので、温度以上に体感は快適に感じられたのだと思います(個人の感想です)
結論としては、「ストーブファンは効果的!是非おすすめしたいしたい」ということになりました(そこで、この記事を書くことにしたのですw)。
ストーブファン購入時によくある失敗とは?筆者の体験をもとにご紹介
さて、筆者が「ストーブファン」を購入した際に若干のトラブルに遭遇した話も、包み隠さずにご紹介しておきましょう。購入する際、使用する際には十分ご注意下さいませ。
実際に筆者がした「ストーブファン」の不具合体験
「ストーブファン」の「カタカタ音」はよくあるトラブルみたいなのですが、実は筆者が初めて購入した某社のストーブファンでもこの現象が現れました。
初めてキャンプで使用した時には順調に稼働していましたが、2回目の使用時に急に「カタカタ」音がして、使えなく無ってしまったのです。(カタカタ音を出しながら本体が震えてストーブから落ちてしまう現象でした)
返品可能期間や対象を確認して、万が一に備えよう
購入したAmazonでは購入後1ヶ月間の不具合であれば(正常な使い方をしている間に生じた不具合に限るようですが)返却が可能でした(※)。筆者のケースは、状況を詳細に報告したところ、返品OKとなり全額返金(Amazonポイントで返却)してもらえました。
これはストーブファンに限る話ではありませんが、「実際に使っている方に聞いてみること」や「購入後速やかに使用して返品可能期間に不具合を見極めることなどが大事だなぁ」と思い知らされました。皆さんも注意深く選んでみてくださいね。(Amazonさんには、今回も気持ち良くお取引させていただいて感謝しています。)
(※返却の可否は、状況などにより変わる場合もあるようですので、ご自身でよくご確認くださいませ
「ストーブファン」をおすすめする方、おすすめできない方
筆者としては大絶賛の「ストーブファン」ですが、ここでは冷静に「ストーブファン」をおすすめしたい方とおすすめしない方を整理してみました。
「ストーブファン」をおすすめしたい方
- ストーブで効率的のテント内暖房をしたい方
- 冬キャンプによく行く方
- (特に)反射型灯油ストーブをお使いの方
「ストーブファン」をおすすめしない方
- 冬キャンプに行かない方(頻度が少ない方)
- 温風式の暖房器具をお使いの方(不要です)
- 対流式のストーブをお使いの方(テントの真ん中に置く場合、首振り機能がないストーブファンでは空気循環がうまく行かないことがあります。)
冬キャンプのテント内暖房を快適にするなら「ストーブファン」がおすすめ!
今回はストーブファンをご紹介してまいりました。電源の心配がなく、冬キャンプのテント内で灯油ストーブを効率的に使える非常に便利なストーブファン。筆者もすっかりお気に入りアイテムとなりました。
テント内の暖房は、諸所の注意事項を守りながら適切にすることで、快適な生活空間を作ることができます。冬キャンプを始めてみたい方や、今まで以上により効果的に暖房をしたい方は是非お試しください。
くれぐれも「適度な換気」、「一酸化炭素チェッカーの備え付け」、「就寝時のストーブ消化」などを励行して、安全にお使いくださいませ。それでは、またお会いしましょう…。