子ども用ワクチン どんな特徴? 大分

先週から、子ども用のワクチンが大分県内にも続々と入ってきています。

28日、別府市にも到着しました。

準備が着々と進む子ども用ワクチンなんですが、

まだどんなものか分からない、子どもに打たせるには不安があるという方のためにしっかりと解説していきます。

まずは、今までのワクチンと何が違うのか説明をしていきます。

①対象年齢は5歳~11歳です。

 12歳の誕生日を迎える前々日までに接種をできる人が対象です。

②種類は、従来のワクチンが3種類あったのに対し、子ども用ワクチンはファイザー製のみです。

③摂取量は0.1ミリリットルと、従来の摂取量の3分の1に少なくなっています。

④必要なものは接種券と身分証明書だけでなく、

 母子健康手帳も可能なら持参して欲しいと国は示しています。

これは、これまでのワクチン接種歴や持病などがないかを確認するためです。

従来のワクチンとの違いを説明しましたが、

県内の保護者は接種についてどんな考えをもっているのでしょうか。

集団生活を送る上で予防しておきたい、

一方で副反応を心配する声などが聞かれました。

実際に若年層はどのくらいの感染者が出ているのでしょうか。

こちらが第6波の年代別感染者数を週平均で表したグラフです。

この赤い折れ線が10歳未満のグラフになるんですが、

1月の第2週はまだ全体的に見ても少ないのが分かります。

ところが、2月に入ると全年代の中で最も感染者が多くなりました。

少し感染が落ち着いた現在も、その状況は変わっていません。

これだけ感染者が多いと子ども用ワクチンに期待がかかりますが、

ですが、当然、子どもが接種するということで

その効果や副反応の有無が気になってくると思います。

大分大学小児科外来で内分泌疾患を専門とする前田医師に

子ども用ワクチンについて伺いました。

まずその効果についてです。

「コロナの発症予防効果は90%以上。

 しかし、オミクロン株に対してはデータが出ていない」

安全性・副反応への懸念は。

「接種部位が腫れたり熱が出るなど

 副反応が出る可能性はあるが大人に比べると出にくい」

さらに来週から接種を行う大分市の医療機関にも話を聞きました。

現場の医師としても、副反応などの心配があるためあくまでも任意。

家族で話し合って接種を決めてほしいということでした。

では、いざ受けようと思った人にも

いくつか注意点があるので参考にしてください。

まず1つ目、接種会場での注意点です。

必ず保護者同伴で行って下さい。基礎疾患や体調などを理解している人が必要です。

年齢制限について、仮に1回目の接種後に誕生日を迎えて12歳になったらどうするか?

3週間の間隔をあけて2回目のワクチンを打つ時にもし誕生日を迎えて12歳になっていたら、

子ども用ワクチンしか受けられません。

小児科がない玖珠町と九重町では、

集団接種や、対象者へ接種の希望を聞くアンケートなどが予定されています。

県内の自治体では、

3月5日の大分市を皮切りに始まっていきます。

未定のところもありますので、各市町村からの情報を確認して下さい。

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