伊江村教育委員会に文科大臣賞 「15歳の島立ち」へ自立育む 小中学校でキャリア教育

 【伊江】「第14回キャリア教育優良教育委員会、学校およびPTA団体等文部科学大臣表彰」で、伊江村教育委員会(内間常喜教育長)がこのほど、文部科学大臣賞を受賞した。内間教育長が2月18日、国頭教育事務所を訪れ、新里勲所長から伝達表彰された。

 キャリア教育の充実・発展に尽力し、顕著な功績が認められた教育委員会、学校およびPTA団体などを文科相が表彰する。1月25日にオンラインによるライブ配信で表彰式が行われた。

 15歳の島立ちを前に子どもたちが自立し、社会の中で生活していく力を育もうと、村教委では2013年から県の事業や一括交付金を活用してキャリア教育を実施する。小学校では離島フェアで地元の特産品を販売。地域の魅力を学び、島外との交流機会を設けた。中学校では村内の職場体験や卒業生による進路講話、島外から職業人を招いて講話を実施した。

 新里所長は「これまでの取り組みは他の模範になる。さらなるキャリア教育の実践に期待する」と話した。内間教育長は「今後も家庭や地域、行政が一体となって村ぐるみで取り組む」と抱負を語った。

 全国で文科大臣表彰の受賞は、教育委員会の部12団体、学校の部98団体、PTA団体などの部で9団体あった。県内では学校の部で宜野座村立松田小学校が受賞した。

 (金城幸人通信員)

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