素朴で愛らしい「陶製ひな人形」展 諫早・公洋窯ギャラリー 4月3日まで

陶製ひな人形について説明する金子さん(左)=諫早市、公洋窯ギャラリー

 素朴で柔和な笑顔のひな人形を中心に、陶製の人形約500点を集めたひな人形展が、諫早市福田町の菅牟田(すがむた)焼公洋窯のギャラリーで開かれている。4月3日まで。入場無料。
 同窯を主宰する陶人形作家の金子照公さん(75)が、きめ細かい佐賀県有田町産の土を使い制作。夫の洋さんが地元特産の伊木力ミカンの木灰から作ったうわぐすりを顔以外の部分に塗り、上品なつやを出している。
 高さ約5センチのミニびなは小さなスペースにも飾りやすいと人気。背後に桜の花をデザインした新作「桜の立ちびな」なども登場した。1組3500円から。緑に囲まれたログハウス風のギャラリーも、くつろげると好評だ。
 金子さんは「1人ずつ嫁に出すような気持ちで、丁寧に仕上げている。玄関先などに飾り、多くの人に季節感を楽しんでもらえればうれしい」と来場を呼び掛けた。

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