“愛してる”の言葉だけでは満たされない心 ロクサーヌが叫びの歌 「シラノ」本編映像

劇場公開中の、世界で映画化・ミュージカル化されている名作戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」を原作としたミュージカル映画「シラノ」から、ヘイリー・ベネットが演じるロクサーヌが「I Need More」を歌う本編映像が公開された。

思いを寄せている親友ロクサーヌから青年・クリスチャンに一目ぼれしたことを告白された主人公のシラノが、クリスチャンの恋文を代筆することによって、三角関係へと発展していく本作品。公開された本編映像では、2人きりになったクリスチャンが手紙のような美しい言葉を交わせないことに失望したロクサーヌが、込み上げる感情をあらわにさせながら「I Need More」を歌うシーンが切り取られている。「愛してる」というシンプルな言葉では満たされないロクサーヌの、心の叫びが歌い上げられている。

舞台や映画で生歌を歌う経験はあったものの、今回の撮影のためにボイストレーニングを積んだというロクサーヌ役のヘイリー。「力強く歌うとか、正しい音を出す、と考える必要はないんだと感じた。自然体になって、キャラクターが感じていることを表現する自由があり、それが物語を前進させていく。ロクサーヌに対する私の思いを表現し、彼女が生きているように生きればいいと気づいた。それはすごく解放的だった」と語っている。

「シラノ」は、詩を書く才能を持つものの容姿に自信のない騎士シラノを主人公とした作品。シラノはロクサーヌに思いを寄せるが、ロクサーヌは青年クリスチャンに惹かれている。そしてロクサーヌに頼まれたシラノは、クリスチャンとの恋の仲立ちをすることになる。主人公のシラノを演じるのは、テレビドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジ。ロクサーヌを「マグニフィセント・セブン」などの若手女優ヘイリー・ベネットが、口下手なクリスチャンをケルヴィン・ハリソン・Jr.が演じる。監督は「プライドと偏見」「つぐない」のジョー・ライトが務めている。

【作品情報】
シラノ
全国公開中
配給:東宝東和
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