真鶴町長ら4人を刑事告発 町民有志「公民権停止まで、動きやめない」

真鶴町役場

 真鶴町の松本一彦町長が選挙人名簿抄本を不正コピーして自らの選挙に利用するなどした問題で、町民有志ら50人以上が2日、松本町長ら4人に対する告発状を横浜地検小田原支部に提出した。町長らの行為が地方公務員法の守秘義務違反や、夜間庁舎に侵入したことによる住居侵入、窃盗容疑などに当たるとしており、町民の代表者は「町長の公民権が停止して失職するまで動きをやめない」と話す。

 町民らの代理人を務める八戸孝彦弁護士らによると、告発内容は▽松本町長が町民生活課長として勤務していた2020年、夜間に庁舎へ入って総務部管理の保管庫の鍵を盗み、町の有権者約6600人分の名簿コピーを持ち出し、同9月の町長選で使用した▽翌年には、当時の町選挙管理委員会書記長だった元町職員を通じて、町議選の立候補者3人に名簿の再コピーと住民基本台帳から抽出した情報の一覧を手渡した─などとしている。

 同弁護士は「当事者である松本町長と関与した3人の事実関係についての捜査も必要」と強調した。

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