神奈川・二宮町長選 現職・村田氏が3選出馬を表明

村田 邦子氏

 任期満了(11月29日)に伴う二宮町長選で、現職の村田邦子氏(64)は、2日開会の町議会本会議で3選を目指して無所属で立候補する意向を表明した。羽根かほる氏(無所属)の質問に「活力ある町としての二宮と町民の幸せのために、次の世代に引き継ぐ取り組みを全力で進めたい」と意欲を語った。同町長選での出馬表明は初めて。

 本会議後、取材に応じた村田氏は2022年度の予算案編成中に支持者らの後押しを受けたとし、「コロナ対策も含めて道半ば。ここで放り出すわけにはいかない」と決意を表明。最重要施策に位置付ける町役場整備事業について、住民の意見を踏まえた駅周辺の公共施設の再配置などによりスケジュールが遅れたとした上で、「町民と一緒に取り組んできたことが実績。一刻も早く道筋をつけたい」と訴えた。

 また、3期目に取り組む課題として、新庁舎建設や23年度から段階的な導入を目指す小中一貫教育事業などを列挙。「今後は統廃合や新しい学校をどこに建設するかなど、課題はたくさんある」と述べた。

 村田氏は1998年から町議を2期、県議を1期務め、2014年11月の同町長選で初当選。18年11月の同町長選で再選を果たした。

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