ウクライナ難民支援を 横浜のバイオリニスト募金呼び掛け

2019年10月、ウクライナの首都キエフで開催されたコンサートに出演した澤田さん(手前右)と恩師のオレグ・クリサさん(中央)ら(澤田さん提供)

 ウクライナ難民に水と食料を─。現地の音楽家と交流を続けるバイオリニストで、日本ウクライナ芸術協会代表の澤田智恵さん(44)=横浜市青葉区=が寄付を募っている。返礼には、ウクライナ南部・オデッサと横浜市との姉妹都市提携55周年を祝う記念コンサートの動画を配信する。「ウクライナの豊かな文化に思いをはせ、平和が訪れるように祈ってほしい」と話している。

 澤田さんはウクライナ出身の世界的バイオリニスト、オレグ・クリサさんに師事する縁で、2018年に同協会を設立。新型コロナウイルスと闘う現地医療関係者に義援金を送るなど交流を深めてきた。ロシアに5年間留学した経験もあり、両国に友人も多い。ロシアのウクライナ侵攻に澤田さんは「毎日、涙が止まらない」と心を痛めている。

 難民はウクライナ国外に60万人、国内で100万人といわれる。今月末まで300万円を目標に集め、国際NGO「ADRAウクライナ」を通じて現地に送る。

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