首都圏1都3県「まん延防止」再延長を要請 コロナ感染でバス減便も相次ぐ

新型コロナウイルスの感染者数の高止まりが続く中、東京都の小池知事は「まん延防止等重点措置」の再延長を政府に要請しました。

東京都内で3月2日、新たに確認された新型コロナの感染者は1万2693人で、60代から100歳以上の31人の死亡も確認されました。1日1万人以上の感染者が確認される「高止まり」が続く中、首都圏1都3県の知事はこの日、政府に対してまん延防止等重点措置の再延長を要請しました。その理由について小池知事は「病床使用率も50%を超えていて高い水準での推移している。高齢者の重症化も、引き続き傾向が変わっていない。さらにこの状況を抑制し、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)を軽減する必要がある」と説明し、病床使用率などをさらに抑制する必要性があると訴えました。措置の延長に当たって東京都は政府に対し、措置を解除する際の基準を具体的に示すよう求めたほか、解除が可能な状況となった場合には期間内であっても措置を解除することなども求めました。

<感染者増加で バスの減便が相次ぐ>

感染の収束が見通せない中、私たちの暮らしへの影響は公共交通にも広がっています。小田急バスはJR三鷹駅や武蔵境駅を結ぶ10路線のバスについて、3月1日から朝や夕方の運行本数が多い時間帯などで全体の4%に当たる、合計1日98便の運行を取りやめ、減便しています。その理由は運転手が新型コロナに感染したり濃厚接触者になったことにより、欠勤者が相次いだためです。減便する期間は「当面の間」ということで、通常運行に戻すめどは立っていません。関東バスも運転手の感染などによる欠勤が相次いだことから、JR阿佐ケ谷駅や荻窪駅などを結ぶ11路線で、平日でも本数が少ない土日ダイヤで運行しています。これにより運行本数が2割ほど減った状態での運行が続くことになり、関東バスも通常運行に戻す見通しは立っていません。

<世田谷区が検査キットの無料配布を再開>

感染対策と経済活動の両立に苦慮する中、東京・世田谷区では1月に行った「抗原検査キットの無料配布」を3月1日から再び開始しました。1月の時は区民のほか、区内のへの通勤通学者も対象でしたが、今回は「区内に住む65歳以上と基礎疾患のある人」が対象です。

配布場所は区内の薬剤師会の会員薬局200カ所余りで、合わせて9万回分を用意し、なくなり次第終了するということです。

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