適用から2週間 まん延防止措置 2月27日まで延長案も

2月13日が期限のまん延防止措置について、政府内で延長論が強まっています。延長の幅については2月27日までとする案が出ていて2月10日までに方針を決めることにしています。世田谷区に登場した5台のバス。一見かわいらしい外観ですが、実はPCRの検査車両なんです。

依然感染拡大を続ける新型コロナウイルス。2月4日の都内では新たに1万9798人の感染が確認されました。政府分科会はオミクロン株について、感染拡大のスピードが早く、無症状者や軽症者が多いと分析。特に、実際のクラスターを分析し、学校では臨時休校について児童生徒の学びの保障や心身への影響などを踏まえ、慎重に検討する必要があるとしています。保育所では2歳以上の児童は可能な範囲でマスクの着用を推奨することを提言。ただ、乳幼児がマスクを着けると、呼吸困難の危険性や体調の変化が分かりにくくなる可能性があり、着用に慎重な意見があります。小池知事は「さまざまな医学的な見地から有効性を確認しないとならない。基本的には保育所で感染が広がっていることの方策だと思う。どういう形がいいのかについては科学的見地からの分析が必要だろう」と話しました。

また、文部科学省は学校での合唱やリコーダーなどの演奏、調理実習、密集する運動など特にリスクの高い活動は感染レベルにとらわれず基本的に実施を控えるなどの感染対策を提案しました。一方、学校全体を臨時休校とする前に時差登校や分散登校、オンライン学習を組み合わせた学習の実施を求めています。文科省は政府の分科会での議論を経て対策を決定し、各学校設置者などへ示す予定だということです。こうした中、期限まだあと10日となった「まん延防止措置」について政府内では「今の指標では解除は難しい」などと延長論が出ています。延長について2月5日から適用される和歌山県に合わせて2月27日までとする案が出ているということです。政府は3連休前の2月10日までに方針を決めることにしています。

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