三浦監督も仰天「いや~速かったね!」 DeNA育成新人が快速2盗塁&2安打

DeNA・大橋武尊【写真:宮脇広久】

開幕カードの相手広島に連勝「いい形だった」

■DeNA 7ー2 広島(オープン戦・3日・横浜)

【実際の映像】捕手が投げることすら諦める“超足”を見せたDeNA大橋

DeNAは3日、本拠地・横浜スタジアムで行われた広島とのオープン戦に7-2で快勝。12安打で9得点を奪った前日に続いて13安打を放ち、25日からの開幕カードの相手に幸先よく連勝した。三浦大輔監督は「昨日に引き続き、いい形だった」とうなずいた。

ルーキーが躍動した。ドラフト6位で神奈川大から入団した梶原昂希外野手が「2番・左翼」でスタメン出場。先頭で迎えた3回、広島先発の右腕・小林のチェンジアップを巧みに中前へ運んだ。4回1死三塁のチャンスでは、広島2番手のドラフト1位・黒原から投手強襲のタイムリーヒット。「最低限の仕事をしようと意識していました。チーム打撃に取り組んできたことが結果につながり、うれしいです」と手応えを口にした。

また、前日の育成ドラフト1位の村川に続き、この日は同3位で背番号「105」の大橋武尊(たける)外野手が2軍から参加。4回に梶原の代走で登場すると、立て続けに二盗、三盗を決めた。さらに7回先頭で巡ってきた最初の打席で、左腕・森浦から左前打。8回には松本から三塁線にボテボテの当たりを放ち、快足を生かして内野安打をもぎ取った。三浦監督は「いや~、速かったですね。いいアピールをしてくれました」と称賛した。

昨季最下位から巻き返しを狙うDeNAにとって、新人の活躍は心強い。特に昨年はチーム盗塁数がリーグワーストの31に終わり、盗塁王を獲得した阪神・中野1人分の30とほぼ同じだっただけに、足の速い選手は喉から手が出るほどほしいところ。この日の活躍は、指揮官の印象に強く残ったことだろう。(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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