渡り鳥の北帰行は1カ月遅れ ガン7万羽が宮城県内にとどまる

今シーズン最後の渡り鳥調査が行われました。北帰行は1カ月ほど遅れていて、ガンは昨シーズンの10倍に当たる7万羽が、まだ宮城県内にとどまっています。

渡り鳥の調査は、栗原市の伊豆沼周辺など県内県内500カ所の沼や河川で、3日の朝早くから一斉に行われました。

その結果、県全体でガンは7万81羽が確認されました。

昨シーズンの10倍で、過去2番目の多さです。

また、ハクチョウは3815羽、カモが4万1582羽で、それぞれ昨シーズンの約2倍の数が確認されました。ガンの北帰行は、例年であれば2月中には終わりますが、今シーズンは経由地である秋田県などの雪解けが遅く、北帰行も遅れているということです。 県伊豆沼・内沼環境保全財団嶋田哲郎研究室長「2022年は遅いです。例年より1カ月ぐらい遅れています。気温がドンと上がるとやはり渡っていくんですね。ただ(経由地に)行っても餌が取れないので、そうすると帰ってくることがあって行きつ戻りつしながら渡っていくと思います」

県伊豆沼・内沼環境保全財団によりますと、北帰行は経由地の雪解けとともに進んでいき3月中には終わる見込みです。

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