令和3年度の地盤沈下調査結果が公表、新潟県上越市子安では1年で3.2センチメートル沈下

国、新潟県、関係市で設置している「新潟県地盤沈下調査連絡協議会」が県内5地域で行っている地盤沈下の「令和3年度調査結果」が3日、公表された。それによると、令和3年度(令和2年9月1日から令和3年9月1日)の最大沈下量を示した地点は新潟県上越市子安で、沈下量は1年あたり3.2センチメートルだった。

地域別の結果概要は以下の通り。

新潟地域
最も大きな沈下を示したのは、新潟県新発田市城北町1丁目。沈下量は2.8センチメートルで、令和2年度の最大沈下量(1.1センチメートル、新潟市北区松浜町)を上回った。

上越地域
最も大きな沈下を示したのは、新潟県上越市子安。令和2年度の最大沈下量(0.2センチメートル、上越市大潟区渋柿五ヶ割)を上回った。

南魚沼地域
最も大きな沈下を示したのは、新潟県南魚沼市六日町。沈下量は1.8センチメートルで、令和2年度の最大沈下量(0.6センチメートル、南魚沼市小栗山)を上回った。

柏崎地域
調査を隔年で実施しており、2年間で最も大きな沈下を示したのは、新潟県柏崎市新橋。2年間の沈下量は2.1センチメートルで、前回調査の最大沈下量(4.0センチメートル、柏崎市柳橋町)を下回った。

なお、長岡地域は調査を隔年で実施しており、令和3年度は実施しなかった。

地盤沈下は、地下水の過剰な汲み上げにより、主として粘土層が収縮することで起きる現象。県内には軟弱な粘土層を有する平野や盆地が存在し、それらの地域で地盤沈下が顕在化しているという。

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