中井やまゆり園で複数の不適切支援情報 神奈川県、新たに調査委を設置

神奈川県庁

 神奈川県立知的障害者施設「中井やまゆり園」(中井町)で不適切な支援に関する情報を複数把握したとして、県は3日、外部の有識者による調査委員会を設置したと発表した。県は情報の詳細を明らかにしていないが、事実であれば虐待が疑われる内容という。

 同園では2019年に入所者が骨折する事案が発生し、当初は事故と判断された。ただ、職員が暴力を振るった疑いが指摘され、再調査を実施するも骨折の原因は特定できなかった。

 県によると、骨折事案を再調査するヒアリングの中で、別の不適切な支援に関する情報が寄せられた。昨年12月から今年1月にかけて実施した同園職員らへの匿名のアンケートでも、複数の不適切な支援に関する情報があったという。

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