宮城・女川原発の避難道路の役割も 国道398号石巻バイパスが国の直轄事業の候補に

宮城県の女川原発で事故が起きた場合の避難道路にもなる、国道398号石巻バイパスの一部区間が国の直轄事業の候補に選ばれました。整備に向けて大きく前進しました。

県によりますと、国直轄の道路事業の候補に選ばれたのは、石巻市と女川町にまたがる国道398号石巻バイパスのうち、まだ整備されていない沢田工区、約5.8キロです。

国道398号は、石巻市と女川町を結ぶ主要国道ですが、海沿いの低い土地を通っていることから大雨で冠水することが多く、同時に原発で事故が起きた場合に避難道路として機能しない恐れがあります。

災害時の避難道路や救急医療活動に活用できる新たなバイパスを山側に整備するには、トンネルの掘削が欠かせず、高度な技術と多額の事業費が必要なことから、県は国に対し沢田工区の直轄事業化を求めていました。

国の新規道路事業は、3月中には正式に決定する見込みです。

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