コロナ禍の経験糧に卒業 大分

 

県内ほとんどの中学校で卒業式がありました。コロナ禍での経験を糧に、それぞれの道へ一歩を踏み出します。大分市の上野ヶ丘中学校では、175人が門出の日を迎えました。久保隆校長が1人ひとりに卒業証書を手渡し「感謝や謙虚さを大切に挑戦し続ける人、学び続ける人であってください」と、はなむけの言葉を贈りました。卒業生を代表して3年間を振り返った青栁陽生さん。コロナ禍での学校生活で「大きな学び」もあったと言います。

 卒業生代表・青栁陽生さん「文化発表会の学年発表ではバーチャル修学旅行としてダンスや演劇、影絵など1人ひとりが役割を持ち全員で作り上げました。制限があるからこそその中で新しい発見があり、発想を自由にはばたかせることが出来るということを私たちは知りました」

 最後は先生や保護者に感謝の思いを込めて手話合唱を披露。その姿に保護者の目から涙がこぼれました。

 生徒「切ないけどみんなで卒業出来てよかった」

 生徒「コロナ禍で大変な状況の中、みんなで楽しく過ごせてよかった」

 先生「1年間でみんな大きく成長してくれた。とても気持ちのいい卒業式だった」

 生徒「先生はいっつも面白くて私たちを笑わせてくれて楽しかった」

 この春、県内では約9000人の中学3年生が学び舎をあとにしそれぞれの道へ進みます。

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