【山北町長選】前議長の府川氏が立候補の意向「新しい挑戦少なく、町が停滞」

府川輝夫氏

 任期満了に伴う山北町長選(7月21日任期満了)を巡り、山北町議会前議長の府川輝夫氏(66)が無所属で立候補する意向であることが4日、分かった。府川氏は3月末に議員辞職し、近く正式表明するという。同町長選は4選を目指す現職の湯川裕司氏(70)と新人の高橋純子氏(55)も立候補を予定しており、12年ぶりの選挙戦となる。

 府川氏は現町政について「実績もあるが、新しい挑戦が少なく、町が停滞している」と指摘。人口減少率が県内で最も高い現状の打開へ「持続可能なまちづくり」を掲げる。

 災害時の孤立を防ぐため、丹沢湖から山梨県道志村や相模原市緑区に抜ける幹線道路の開通やJR山北駅周辺の商店街活性化を目指す。幼児教育・保育の質の確保へ町立幼稚園や保育園などの統合も進め、町独自で出産時のタクシー代助成にも取り組むとしている。

 府川氏は同町出身で和光大学卒。県信用農業協同組合連合会の職員を経て2011年に町議会議員に初当選。15年から町議会議長を6年務めた。

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