オープン戦がさらに延期 最短で日本時間3月19日スタート予定

日本時間3月5日、メジャーリーグ機構はスプリング・トレーニングの試合(オープン戦)のさらなる延期を発表した。前回の発表では「最短で日本時間3月13日スタート」となっていたが、労使交渉が進展しない状況のなか、このスケジュールを実現することは不可能となり、「最短で日本時間3月19日スタート」に変更された。当初のスケジュールと比較すると、3週間近く延期されたことになる。なお、レギュラーシーズンは各球団の最初の2シリーズが中止されることがすでに発表されている。

労使交渉の合意とともにオープン戦を開始できるわけではないため、今回の延期発表は特別驚くようなことではない。「MLBトレード・ルーマーズ」のアンソニー・フランコ記者は「新しい労使協定の確定からオープン戦スタートまでには少なくとも1週間はかかるだろう。球団はオフシーズンの残りの仕事を行うための時間が必要だ。選手たちは試合でプレーする前に、キャンプ地へ移動するために数日間を必要とするだろう」と記している。

気になるのはレギュラーシーズンの開幕日だが、現時点では各球団の最初の2シリーズを中止し、日本時間4月8日にスタートする予定となっている。ただし、ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「スプリング・トレーニングは4週間必要」との考えを示しており、レギュラーシーズン開幕もさらに延期される可能性が高そうだ(注:コミッショナーが言う「4週間」は、オープン戦のスタートから4週間ではなく、選手がキャンプ地に集合してから4週間を指すと思われる)。

なお、メジャーリーグ選手会はロックアウトやシーズン開幕延期の影響を受けた労働者のために100万ドルの基金を立ち上げることを発表。「自らの過失ではなく、オーナーたちのロックアウトによって経済的困難に直面している人々」を支援する予定だという。また、「ESPN」のジェシー・ロジャース記者によると、メジャーリーグ機構も同様に、影響を受けた労働者のための基金を立ち上げることを予定しているようだ。

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