ハースF1のシートを失ったマゼピンがコメントを発表「僕の意思は完全に無視された」

 ハースF1チームがロシア企業であるウラルカリとのタイトルパートナーシップおよび、レースドライバー、ニキータ・マゼピンとの契約を即時解除すると発表した後、マゼピンがコメントを発表した。

 ロシアが2月24日にウクライナに対する軍事侵攻に踏み切った後、ハースはウラルカリおよび同社の共同オーナーの息子マゼピンとの今後の契約について見直しを行い、3月5日、両者との契約を即時終了することを発表した。

 2021年にF1デビューを果たしたマゼピンは、2022年のバルセロナテストには参加したものの、2年目のシーズンを迎えることができなくなった。

2022年F1バルセロナテスト1日目 ニキータ・マゼピン(ハース)

 FIAは、ロシアのライセンスを持つドライバーの競技への参加を禁止しておらず、ドライバーたちに対し、参加するために、さまざまな行動規範を守るという同意書にサインをするよう求めている。

 マゼピンは声明のなかで、この同意書にサインするつもりだったと示唆し、その意向が無視されたとして、不満を示した。

「僕のF1契約が打ち切られたと聞いて、とても残念だ」とマゼピンは記している。

「困難な状況は理解しているが、FIAの裁定に加え、続けるために提案された条件を受け入れるという僕の意思が、完全に無視され、この一方的措置においてはプロセスが踏まれていない」

「理解してくれようとした人たちに、永遠に感謝する。F1で過ごした時間を大切に心に刻み、より良い時代に、僕たちが再び共に過ごせることを心から願っている」

「近日中に、また話をするつもりだ」

© 株式会社三栄