亡き友と”2年連続”受賞 宮日文芸賞・柳壇賞の川崎敬女さん

賞状を受け取る川崎敬女さん(右)=6日午前、宮日会館

 本年度の宮日文芸賞で柳壇賞を受けた川崎敬女(けいじょ)(本名・敬子)さん(74)=宮崎市=にとって、忘れられない”2年連続”の授賞式となった。というのも昨年3月、柳壇賞を受けた「柳友」都築直子(本名・金丸美保子)さん=国富町=の代理として出席していたからだ。この時金丸さんは療養中で式を欠席。その後闘病の末、昨年11月に亡くなった。川崎さんは「(金丸さんが)受賞を泣いて喜んでいたのが昨日のことのよう」と語った。
 2人は10年ほど前、同じ文章教室で出会ったのをきっかけに親交を深め、川柳創作でもざっくばらんに語り合う「同じ年で何でも話せる関係だった」。互いに健康問題を抱える中、川崎さんは金丸さんとの日々を〈余命など語らぬ友と生きのびる〉とつづった。

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