「徹底的に調べて」「次はクリーンな人に」前町長が収賄容疑で再逮捕…竹富住民の声

 【竹富】竹富町発注の海底送水管更新工事を巡る官製談合事件で、前町長の西大舛高旬容疑者(74)が加重収賄容疑などで再逮捕された6日、町民や町関係者からは町への影響を懸念し、事件の全容解明を求める声が上がった。

 「捜査で徹底的に調べてほしい」。町内の観光業の男性は、事件について詳しい内容が知りたいと訴える。西大舛容疑者は4日付けで辞職しており、4月には町長選挙が予定されている。男性は「自分の周りでは、次の町長はクリーンな人がいいと望んでいる人が多い」と語る。

 町内の自営業の男性は、事件による町政への影響を懸念する。事件の舞台となった事業は国庫補助を受けている。男性は「今後、国から補助の返還を求められないか心配だ。それによって町の財政に影響が出ると、困るのは町民だ」と心配する。

 町議会の新田長男議長は「本人とコンタクトが取れないので、今は捜査を見守るしかない。再逮捕は非常に残念だが、議会として町民の生活に影響が出ないようにしていきたい」と話した。

 (西銘研志郎)

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