トキ鉄、北越急行 抜本的経営改善を 中川市長が見解 上越市議会総括質疑

 厳しい経営状況が続くえちごトキめき鉄道(鳥塚亮社長)と北越急行(小池裕明社長)について、上越市の中川幹太市長は2、3日に行われた市議会3月定例会の総括質疑で「中長期的な経営改善について、依然として課題を抱えている」との認識を示した。

 コロナ禍による利用客減少もあり、令和2年度決算でえちごトキめき鉄道は約4億3000万円の最終赤字、北越急行は約7億7000万円の最終赤字を計上。同市では、県や沿線自治体と協調して両社を支援するための経費を盛り込んだ補正予算案を市議会3月定例会に提案し、4日の本会議で可決された。

 同市からの支援額は、えちごトキめき鉄道に7711万円、北越急行に2656万円。財源は全額、国庫支出金。

 中川市長は今回の支援により「一定水準の資金が確保され、短期的な資金繰りの改善が図られる見通し」とした一方で、今後の抜本的な経営改善、支援の在り方などについて協議、検討していく考えを示した。

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