県内2月の気象 降水量・積雪深、軒並み極値更新  山沿い中心に大雪

 新潟地方気象台は4日、2月の県内気象概況を発表した。それによると、平均気温は平年並みか平年より低く、日照時間は佐渡市や上越市高田で平年並みだった他は、平年より少ないかかなり少なく、降水量は佐渡市、魚沼市、糸魚川市で平年より少なくなった他は平年並みか平年より多く、妙高市など山沿いを中心にかなり多くなった。

 期間を通して冬型の気圧配置や上空の寒気、湿った空気の影響で曇りや雪、雨の日が多く、強い冬型の気圧配置や日本海の低気圧の影響で大雪となった日もあった。15日には北陸地方で春一番が吹いた。

 上旬は冬型の気圧配置になる日が多く、曇りや雪の日が多かった。特に1日から6日にかけては、大雪となった所があった。中旬も低気圧や寒気、湿った空気の影響で曇りや雪の日が多かった。16日から18日、20日にかけて大雪となった所があった。下旬の初めは、冬型の気圧配置で雪の日が多く、21日から23日、25日にかけて大雪となり、その後は高気圧が日本の南に移動した影響で晴れの日もあったが、前線の通過などで曇りや雨の日もあった。

 期間中は県内の山沿いを中心に大雪となり、上越市や妙高市などで県災害救助条例が適用された。降水量や積雪深に関する極値更新が多く、上越市高田では2月20日の日最大1時間降水量が12ミリと、同月としては歴代3位を記録。妙高市関山、糸魚川市平岩でも同月の日最大10分間降水量が過去最多を更新した。また、妙高市樽本では同月の日降水量、月降水量が過去最多となった。

県内は山沿いを中心に大雪に。妙高市の全域、上越市の一部にも県災害救助条例が適用された(2月23日、安塚区樽田で)

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