滝藤賢一&広瀬アリスのW主演「探偵が早すぎる」Season2が決定

滝藤賢一と広瀬アリスがダブル主演を務める、日本テレビ系連続ドラマ「探偵が早すぎる」の続編「探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~」(木曜午後11:59=読売テレビ制作)が、4月14日から放送されることが分かった。

井上真偽氏の小説「探偵が早すぎる」を原作とした本シリーズは、ささいな違和感を察知し、事件を未然に防いでしまう“早すぎる探偵”こと千曲川光(滝藤)の活躍を描くもの。2018年7月クールに連続ドラマが、翌年12月には2週連続でスペシャルドラマを放送された。

千曲川の活躍により、Season1で父の遺産5兆円を相続した十川一華(広瀬)だったが、Season2となる本作では、別の財閥の遺産2000億円も相続することになり、その一族の人間からまたも命を狙われることに…。犯人が仕掛けたトリックと同じ方法で返り討ちにする“トリック返し”を得意とする千曲川。今回も凶悪な刺客たちに向け、千曲川の華麗なトリック返しがさえ渡る。

冷静沈着にしてさまざまな資格や免許を習得しているスーパー家政婦・橋田政子役の水野美紀もレギュラー出演。千曲川と一華、橋田のコミカルな掛け合いとともに、社会人となった一華と先輩&財閥のイケメン令息との恋模様も見どころとなっていく。Season1以上に癖の強い新キャラが多数加わり、一華の命を狙う刺客役などで豪華ゲストも登場予定だ。

「シーズン1、スペシャルを評価していただけた喜び、また千曲川光を演じることができる喜びをかみ締めております」と喜ぶ滝藤は、「広瀬アリスさん、水野美紀さん、シーズン1から変わらぬスタッフさんたちと、時間を共にできることが何よりもうれしいです! 『探偵が早すぎる』は私にとって宝物のような大事な作品ですので、丁寧に一つ一つふざけまくりたいと思います」と意欲を燃やす。

シーズン1の思い出を尋ねると「連日40℃近い真夏の桐生で、みんなに喜んでもらおうと、有名なパン屋さんのラスクを差し入れしたのに、大ブーイングを浴びたことですかね(笑)。『口、パッサパサなるわ!』って水野美紀さんにお叱りを受けました。あるシーンの直前に『ここは全裸でやりたい』と言ったら、プロデューサー陣に全力で止められたこともありました。一部始終を見ていた水野美紀さんに、『大していい体してないのに脱ぎたがるな!』とお叱りを受けましたね。私が、あまりに勝手にいろんなことをやり過ぎて、監督が水野美紀さんに『滝藤さんのやってることが面白いのか分からないんですよね』と相談していた。台本に一言もアクションと書かれてないのにアクションをしまくる水野美紀さん。コレ、アリスもあるので終わらないですね(笑)。次回、アリスで」とエピソードはつきない様子。

新シリーズでは、「千曲川をカッコよく! この一言に限ります。シーズン1、スペシャルと全力でふざけ倒した(ちょけまくった)ので、シーズン2こそはカッコよくいきたいっす!」と力を込め、「あとは、今回も変わらず大量の小道具を発注しております。もはや小道具と広瀬アリスさんのツッコミなしで千曲川を演じることは至難の業です。豪華なゲストの方々とのセッションを存分に楽しみたいです! そして、野生味あふれたやんちゃな少女だったアリスが、久しぶりに会ったらとてもすてきな女性になられて。なんだか感慨深く、ドキドキしました。この4年でいろんなことを経験してきた広瀬アリスさんと、また1クール、作品を共にできることは心強く楽しみでなりません!」と期待を寄せる。

そして「『探偵が早すぎる』の強みは、特にメッセージがないことだと思っております。ただただ深夜に何も考えず見られるお気楽なドラマだと、自信を持って言えます。笑いあり! 涙なし! 元気を皆さまに届けたい! その一心でスタッフ、キャスト一団となって撮影に挑みたいと思っております」と意気込みを語っている。

続編決定に「やっぱり私たち、求められてるんだなと思いました(笑)。続編を作れる作品は限られているので、お話をいただけただけでありがたいことですし、監督さんやスタッフさんもほぼ一緒なことがめちゃめちゃうれしかったです」と声を弾ませる広瀬は、「自由に伸び伸び過ごせる現場だったので、とにかく楽しい毎日でした。ギターの弾き語りや変な扮装も楽しかったですし、水野さんが千曲川と一華にではなく、だんだん、滝藤(賢一)さんと私に対して言っているじゃないかと思うようなアドリブを言うのも面白かったです(笑)。ここまで振り切ったコメディーをやるのは、私にとって初めてでしたが、『探偵が早すぎる』は真剣にふざけて大笑いしていることが多いので、ストレスが全くなくて。また、あの楽しい日々が過ごせるんだなと考えたら、撮影前からゾクゾクしています」と過去の撮影を振り返り、新作のスタートを楽しみにする。

また、広瀬の出演作に興味のない広瀬の兄が、本作にはハマっていたそうで、「特に私が桐山蓮さん(シーズン1での登場)の前でずっとふざけているシーンが今でも時々見返しているぐらい、大好きなシーンらしいです。自由に自分のすべてを解放したので、今まで見たことのない私が映っていたのかもしれません。解放し過ぎたので周りから心配もされましたが、あれから何年か経ち、私も立派な大人の年齢になりましたので、うまくギリギリを攻めていけたらと考えています。滝藤さんや水野さんが私を転がすのが上手なので、作戦がうまく行くか分かりませんが(笑)」とエピソードを明かす。

加えて、「シーズン1の時はまだ学生だった一華も、シーズン2で社会人になりました。千曲川さんや橋田さんといる時は今までと同じですが、それ以外のところではちょっと大人な一面も見せられるのかなと考えています。今回も、一華がときめく男性が現れるのですが、その人との恋愛っぽいシーンもあるということで、そこも見どころになってくれたらと思っています」と本作のポイントに触れ、「シーズン2も台本を読んでいるだけで千曲川さんや橋田さんと楽しそうに過ごしている姿が浮かんできて、テイストは変わっていないと感じました。原作者の方も『楽しく好きにやってください』とおっしゃってくれたそうですし、その期待に応えて、テレビ的にギリアウトぐらいを攻めていきたいです(笑)。木曜の夜11時59分からは、ぜひ『探偵は早すぎる』を見て大笑いして、いい夢を見ていただきたいです」と訴えている。

水野は「大好きな作品なので、とてもうれしかったです。気心の知れたメンバーとのお仕事なので、とにかく楽しみでした」と続編制作を喜び、「お話的には今回も遺産相続の話になるのですが(笑)、その分シーズン1やスペシャルを見てくださっている方は懐かしく、見やすい構成になっていると思います。もちろん、はじめて見る方もめちゃめちゃ楽しんでもらえる内容ですし、役者陣の暴れっぷり、演出の瑠東東一郎さんの暴れっぷりを楽しみにしてください。面白さは保証します」とその内容に太鼓判。

共演の2人に関しては、「滝藤さんは個性的な自由人なので、思いも寄らないアイデアがどんどん出でくるんです。スケボーで横切りたい、山下清風の衣装や長渕剛風の衣装を着たい。あと、何の必要性もないのに全裸でやりたいと言いだして、プロデューサーと揉めてました(笑)。芝居に対してめちゃくちゃ真面目な方です。“トリック返し”の説明は毎回ものすごいボリュームなんですが、台本を片手にずっと覚えていらっしゃいました。役者として信頼を置けるし、刺激を受けました。アリスちゃんに関しては、シーズン1の撮影は真夏で、あまりの暑さにバケツに氷水を貯めて足を突っ込んでいたことを覚えています(笑)。ちょうどシーズン1が始まった頃、私とアリスちゃんが似ていると言われるようになりましたね。実際、私から見ても妹みたいに感じることが多いですし、人に対して壁を作らない、明るい性格ですね。でも実はすごく気遣いの人ですし、役者として見ても、一つ一つのリアクションをビビッドにやってくれるところが面白くて。今回もアリスちゃんがどんなリアクションを返してくるのか、楽しみにしています」と思い出話を披露し、それぞれの魅力を語る。

自身のキャラクターは「原作の橋田さんは冷静沈着で、無表情な家政婦さんというイメージなんです。ドラマ版はプラスアルファ、怒ったら怖いみたいな色味が足されて、より自由に遊べるキャラクターになっている気がします」と分析し、「引き続き、そこを楽しみつつ、やっぱり、千曲川や一華との関係性を大事にしたいです。セリフの掛け合いのグルーヴ感をパワーアップさせて、見ている人が楽しく、引き込まれるようなシーンを重ねて行きたいです」と抱負を述べている。

原作者の井上氏は「まさかこんなに早く続編が作られるとは思ってもいませんでした! これはひとえに、ドラマに熱い命を吹き込んでいただいたキャスト・スタッフの皆さまのご努力、そして視聴者の方々のご声援のおかげです。誠にありがとうございます。自分ももはや一視聴者として、『早すぎる探偵』との再会を祝したい気分です。皆さまにも楽しんでいただければうれしいです!」とメッセージを寄せている。

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