日向市・大王谷学園初等部(三樹和幸校長、658人)の6年生120人は2日までの2日間、卒業記念に竹灯籠を作った。放置された竹林が家や畑を破壊する「竹害」が課題となる中、竹の伐採ボランティアに取り組む「東郷里山保全会」(松木紳一郎代表、32人)の協力で初めて実施。友達と協力しながら黙々と作業に励んだ。
同会が切り出し、バーナーであぶって油抜きをした竹を用意。挑戦した児童らは、桜や花火などの模様になるよう、直径の違うドリルで次々と穴を開けた。3日にはそれぞれの完成品を学校のグラウンドに並べ、点灯式を行った。
黒木勇斗君(12)は「竹の表面は曲がっていて、ドリルを垂直に刺すのが難しかった。きれいにできてうれしい」。黒木結布(ゆう)さん(12)は「5、6年生ではコロナでできなかった行事も多かったので、みんなで作業できて楽しかった」と喜んだ。
松木代表は「作品はいつか消えてもみんなで作った達成感や思い出は残ると思う。山の資源を生かした遊び方も知ってもらえたらうれしい」と話していた。
卒業記念に竹灯籠作り 大王谷学園6年生挑戦
- Published
- 2022/03/07 18:59 (JST)
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