<南風>ターニングポイント

 私の人生は10年ごとにターニングポイントがやってくる。気付いたのは30代の頃だ。そして今年がその年だ。思えば高校受験から始まったように思う。

 15歳、無理だと言われた志望高への奇跡の合格、25歳で保育から介護の道へ転職し、35歳で今の会社を友人と立ち上げ、45歳で経営を引き継ぎ、そして55歳になる今年は、また新たなチャレンジをする。

 今は不安と楽しみが入り交じった感情の中で毎日を過ごしている。それも充実していると思うし、楽しいと感じる。

 このチャレンジの時には必然的な出会いが訪れる。これから応援してくれる人との新しい出会いは大きい。これまでもそうだ。私はかなり人に恵まれていると感じている。

 これまでずっと、一人ではチャレンジできないことも人とのつながりでうまくいくことがほとんどだった。本当にありがたい、「おかげさまで」と「感謝」を忘れないようにしようと思う。

 今年もスタートからいい出会いの連続だ。これから全てがうまくいくんじゃないかと勘違いしてしまいそうだ。こういう時こそ、うぬぼれないで謙虚さと誠実さと感謝の気持ちを大事にしなければと自分にくぎを刺す。

 これからの人生は、世のため、人のためという利他の心を持ちながら、これまで積み上げてきた経験や知識を最大限に生かして、社会にお役立ちができる人として楽しみながら自分自身を高めていきたい。

 そしてポジティブに生きていきたい。チャレンジはいくつからでもできる。そして夢はつかまなければかなわない。そのためには行動することだ。さてさて、次のターニングポイントは65歳、どんなチャレンジが待っているのか今から楽しみだ。ワクワク・ドキドキが止まらない。

(友寄利津子、NPO法人ライフサポートてだこ代表)

© 株式会社琉球新報社