関東は8日（火）午後も雲が取れにくく、沿岸を中心に雨の残る所がある見込み。その他は西日本を中心に晴れて、北陸や北日本で雲が多い所でも次第に晴れ間が広がりそうだ。
　全国的にあす9日（水）から12日（土）ごろにかけて晴れる地域が多く、西・東日本を中心に季節を先取りしたような陽気となる見通し。

週の後半　気温上昇

　きょうはぐずついた天気の関東で気温が低く、最高気温は8℃前後ときのうより大幅に低くなる見込み。一方、西日本や東海はこの時季らしい気温で、引き続き明るい日差しが降り注ぎそうだ。
　この方面はあす以降、気温がさらに上がる予想で、鹿児島など南の地域で20℃超えの地点が増え始めると思われる。関東でも週後半は、他の地域と歩調を合わせるように暖かくなり、東京都心で今年初めて20℃を超える見込み。

今頃の晴天　注意点

　今週後半は西・東日本で春爛漫の陽気だが、まず気を付けたいのは花粉の大量飛散だ。
　また、日中は時季外れの暖かさでも、朝晩は内陸を中心にしっかり冷え込むため、場所によっては一日の気温差「日較差」が軽く20℃以上となる見通し。沿岸の都市部でも、他の時季にはあまりみられないレベルの日較差が予想されるため、着る物や体調の変化に気を配る必要がある。

　さらに気を付けたいのは、気温変化が大きい日は、内陸を中心に空気が極端に乾くことだ。特に冬場に積雪が少ない地域は、乾いた落ち葉や枯れ草が溜まっている場所がある。毎年、暖かくなり野山に人が繰り出すようになると、火に関するトラブルが増えるが、今週は気温の上昇が前倒しとなる予想で、さらに週末とタイミングが重なる。先日のような強い風が吹く気象条件ではないものの、火の取り扱いは引き続き十分に注意したい。

（気象予報士・高橋和也）