元フランス代表FWティエリ・アンリ氏は、多くの困難を経験したバルセロナ移籍当時を振り返った。
アンリ、プレミア史に残るピレスの“珍PK”を回顧「やり直すべきだった」
アンリ氏は2007年に、多くの栄光を勝ち取ったアーセナルを去りバルサに電撃移籍。ところがバルサ加入時にはケガを抱えており、プライベートでは2人の娘を授かった妻クレア・メリーと離婚、さらに慰謝料として800万ポンド(約12億円)を支払った。アンリは当時の精神状態について、「アーセナルからバルサに移籍した時、元気になるのに1年かかったよ…」とフランス紙『レキップ』で回顧している。
「ケガをしてスペインに到着し、離婚を経験し、新しいシステムを学ばなければならなかった。それらを全て混ぜて心を再生しなければならなかったんだ。当時は精神疾患をオープンにするのはタブーとされてた。グループの中でさえも伝えるのは難しく、“大丈夫か?”と聞かれてもイエスと言うんだ。たとえそうでなくてもね。“よく眠れた?”にもイエス、“痛みはある?”にもイエスさ。私の時代はそうだったんだ」。
またアンリ氏は、幼少のころからプレーしていたバルサを離れパリ・サンジェルマンに移籍するも、今シーズンはリーグ戦わずか2ゴールと苦しむ元同僚リオネル・メッシに言及。「彼にとって計画の一部ではなかったんだ。去るつもりはなかったのに、突然そのようなことが起きれば感情的ショックを生み出してしまう」とメッシを擁護した。