大蘇ダム 今も1日2万トンを超える水漏れ 大分

竹田市などに農業用水を供給する大蘇ダムについて、貯水量は増えたものの、今も1日2万トンを超える水漏れが確認されていることが有識者らの調査でわかりました。

大蘇ダムの安全性評価委員会が熊本県であり、ダムの貯水量の状況や水の供給状況などを話し合いました。先月末時点での貯水量はおよそ260万トンで、前の年の同じ時期に比べ120万トンあまり増えていることがわかりました。近くの川から取る水の量を増やしたためです。

今年度は竹田市を含む周辺地域の畑に、67万トンの水を供給しています。一方で、現在も1日およそ2万1000トンから2万5000トンの水漏れが確認されていますが、具体的な原因は特定できていないということです。

(向後委員長) 「まあ我々がもった実感ですけど、やっぱり池敷き全体から漏水というか浸透が多いのかなと考えている」

委員会は今後、地下水位の観測や目視による水中調査を継続して行い、水漏れのメカニズム解明に努めるとしています。

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