相模原市在住のプロボクサー石澤開選手(25)=M.Tボクシングジム=が4月22日、東京・後楽園ホールで世界ボクシング機構(WBO)ミニマム級王座に挑む。1月に日本王座を獲得してわずか3カ月での世界戦だが、石澤選手は「一番の目標は世界一。精進して勝ちたい」と意気込む。
8日、市役所を訪れた石澤選手に浮ついた様子はなかった。持ってきた日本王者のチャンピオンベルトを前に「すでにタイトルは返上しました。次は世界のベルトを持ってきたい。期待してほしい」と力強く話した。
市立共和中学2年の時にボクシングを始め、武相高校、日体大で腕を磨いた。同大在学中にプロに転身し、今年1月、日本ミニマム級王座決定戦で8回TKO勝ちを収め、頂点に上り詰めた。
4月の大舞台を前にも「こんなに早くチャンスが巡ってくると思っていなかった。うれしいの一言」と笑顔。挑戦する谷口将隆・世界チャンピオンは石澤選手のプロキャリアで唯一黒星を喫した相手だ。2年半ぶりの対戦に「リベンジしたい」と語る。
石澤選手はパンチ力の強さやボクシングスタイルから「マイクロ・タイソン」のニックネームを持つ。小柄ながら強打で相手を倒した元世界王者のマイク・タイソン氏に引っかけ、トレーナーが命名した。ミニマム級はボクシング最軽量だが、石澤選手は言う。「巨漢をなぎ倒したタイソンのように、自分も(相手を)倒していきたい」