フランク・ザッパ初の遺族公認ドキュメンタリー映画『ZAPPA』、日本版予告編解禁!

60年代以降、圧倒的な独創性とともに土星人サン・ラーやエルヴィス・プレスリー、ジョニー・キャッシュと並ぶ音楽史上最大規模のディスコグラフィを築き上げたアメリカの作曲家、編曲家、ギタリスト、ロック・ミュージシャンであり、あらゆる芸術における先駆であったフランク・ザッパ(1940.12.21-1993.12.4)の革新的人生に迫る、初の遺族公認ドキュメンタリー映画『ZAPPA』〈4月22日(金)公開〉の日本版予告編が完成、場面写真も追加解禁となった。

このたび完成した日本版予告編は、小さい頃に興味があった化学についてのザッパの語りから始まる。 そして

「自分の作曲がしたいのなら、作曲以外で収入を得なければならない」「自分が作った曲を聴くためにはバンドをつくるしかなかった」

という、音楽をやり続けるためのザッパの言葉が続く。 ジョニー・“ギター”・ワトソン、バンク・ガードナー、ザッパの妻・ゲイル・ザッパ、アリス・クーパー、イアン・アンダーウッドのザッパへの思いと共に語られるルース・アンダーウッドの

「ロックでもないしジャズでもない、ポップでもない。じゃあ一体なんなの? “ザッパよ”」

の言葉が印象的だ。

また、

「要求する基準を下げたら薄っぺらなものになる」「音楽業界のほとんどが〈音楽〉ではない」「多くのミュージシャンは搾取されている」「芸術的な判断は収益に左右されない」

というザッパが残した言葉から、彼の音楽に対する姿勢を垣間見ることができる。 最後は

「俺の願いは単純だ。作った曲全てのいい演奏といい録音をする、そしてそれを家で聴く。聴きたい人がいたらすばらしい」

というザッパの言葉で締めくくられる。

本作『ZAPPA』の監督は、チャールズ・ブロンソンの当たり役であるポール・カージーのシリーズ第3弾『スーパー・マグナム』(1985)でブロンソンと争うギャング役で映画デビュー、『ビルとテッドの大冒険』シリーズではキアヌ・リーブスとともに主演をつとめる役者であり、『ミュータント・フリークス』(1993)などの監督作品も誇る才人アレックス・ウィンター。 制作に5年以上の時間を費やし、膨大な資料・素材から一般的には狂気の変人というイメージのザッパの、知られざる人間性と創作・芸術への真摯なアプローチを、丁寧に誠実に浮き彫りにしていく。

映画『ZAPPA』は4月22日(金)より、シネマート新宿/シネマート心斎橋ほかにて公開される。

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