村上虹郎、手塚理美、南果歩、岸部一徳がBS松竹東急の開局記念ドラマ「夜のあぐら」に出演

3月26日に開局するBS松竹東急で、4月9日に放送される開局記念特別企画ドラマスペシャル「夜のあぐら~姉と弟と私~」(午後9:00)のキービジュアルが公開。さらに、村上虹郎、手塚理美、南果歩、岸部一徳が出演することも発表された。

ドラマは、第126回芥川賞を受賞した長嶋有氏の同名小説を原作に、父親の死に直面した秋子(井上真央)が、遺産相続をめぐる騒ぎに巻き込まれる中で、家族というつながりを再発見し、不器用ながらも前を向いて生きようとする物語。尾野真千子が秋子の姉・春子役で共演する。

村上が演じるのは、生きていくことに冷めているようで、実は家族を大切に思っている秋子の弟・雪雄。役柄について、村上は「脚本を読ませていただいた段階で、兄弟構成や家庭環境はかなり違えども雪雄との親和性は高いなと感じました。実際現場に行ってみてもそれは変わらずで、無理なくやれた感じがしています。やはり末っ子なので自分がこうである! こうありたい!の前に一筋縄ではいかない姉たちや家族たちがまずそこに存在してこその、アンサーとしての雪雄、みたいなところもあって、面白かったです」と語る。

また、家族を振り回しながらマイペースに生きてきた父親に扮(ふん)する岸部は「野尻(克己)監督のとてもいい脚本、久しぶりに⼀緒にやってみたい⼈たちとの仕事でした。開局記念のスペシャルドラマとして、よい作品を完成してほしいです。新しい局として、松⽵らしい、内容のあるよいドラマづくりにつながることを期待しています」とコメント。

さらに、父の愛人・ミドリさん役を務める南は「脚本を一読した後に残った爽快感を、大事にしたいと思いました。家族の思いや視点が、それぞれバラバラに見えても、不意に心通う瞬間があり、それが今の家族の有りようだとも感じました。この家族はそれぞれに悩みを抱えてはいるのですが、どこかユーモラスでもあるところがとても好きです。現代の向田邦子ドラマとなる期待を持って、ミドリさんになりたいと思います」と明かしている。

そして、秋子たちの実の母親を演じる手塚は「秋子の母を演じることができて、静かにうれしいと思っております。参加させていただくことができて感謝であります。家族とは? つながりとは?…この作品を通じて、ご一緒したキャストの皆さまは、私のいとおしい家族となりました。どうぞ、放送を楽しみにしていてくださいませ」とメッセージを寄せている。

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