秦野・鶴巻温泉「弘法の里湯」300万人達成 開館20年余、住民や登山客憩いの場

300万人目の入浴客となり、秦野市の高橋市長(右)から花束と記念品、認定証を受けとった宇津木さん(左)と李さん=鶴巻温泉弘法の里湯

 秦野市営の温浴施設「鶴巻温泉弘法の里湯」(同市鶴巻北)の入館者が10日、300万人を達成した。開館から20年余り、日本有数のカルシウム含有量を誇るいで湯は地域住民や多くの登山客の憩いの場となっている。

 鶴巻温泉は1899年開湯とされる。源泉に含まれているカルシウム含有量は日本有数で、湯冷めしづらく柔らかい肌ざわりが特徴だ。同所の旅館「元湯・陣屋」では、将棋や囲碁のタイトル戦が行われている。

 弘法の里湯は地域活性化を狙い、2001年10月に開館。地域住民や登山客らの疲れを癒やす場としても知られている。入館者は07年度に100万人、18年度に200万人を達成した。同日、節目の300万人目となったのは、東京都町田市から大山山頂(標高1252メートル)を訪れたという宇津木道子さん(48)と李レーさん(40)。高橋昌和市長から記念品として、秦野産ヒノキで作った認定証や入浴セットなどが贈られた。宇津木さんは「お湯も良く、今回が3回目の利用。一生に一度の記念になった。これからも利用し続けたい」と喜んでいた。

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