真鶴町長、副町長人事案の提出見送り 町議会で反発相次ぎ

副町長人事について話す松本町長=10日、真鶴町議会

 真鶴町で約1年半不在となっている副町長ポストを巡り、松本一彦町長が今議会での人事案提出を見送ったことが10日、分かった。松本町長は「3月に副町長人事を提出したい」との意向を示していたが、意中の男性幹部職員の起用を巡って議員から反発が相次ぎ、断念に追い込まれた。

 副町長は、松本町長が初当選した2020年9月から空席が続く。松本町長は選挙人名簿抄本の不正コピー問題を受けた昨年12月の出直し選での再選後、「(副町長の)外部雇用を検討したい」と表明していたが、選任には至らなかった。

 今議会を前に、松本町長は昨秋の自身の辞職後に町長職務代理者を務めた男性幹部職員に「今まで役場内をまとめてきた最適な人材」として副町長就任を打診。今月4日には「本人から了承を得ている」と議会で報告していた。

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