【新型コロナ】先天性疾患ある10歳未満の男児死亡 神奈川県内2例目

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は11日、県所管域で先天性の疾患のある10歳未満の男児を含む7人が死亡した、と発表した。10歳未満の死亡は県内2例目。このほか、10歳未満~100歳以上の男女991人の感染が新たに確認された。中等症が7人で、ほかは軽症か無症状(調査中含む)。910人が感染経路不明だった。

 亡くなった10歳未満の男児は県内在住の未就学児で、先天性の疾患があった。専門病院を退院して自宅で過ごしていた3月3日に陽性が判明。同8日に先天性疾患に起因する呼吸不全で亡くなった。

 このほか亡くなった6人のうち、平塚市の80代男性はクラスター(感染者集団)が発生した高齢者福祉施設の利用者。2月8日に陽性が判明し、3月1日に亡くなった。伊勢原市の80代男性も、クラスターが発生した別の高齢者福祉施設の入所者。2月23日に陽性が判明し、同28日に亡くなった。鎌倉市の90代女性も、クラスターが発生した別の高齢者福祉施設の入所者。2月28日に陽性が判明し、3月8日に亡くなった。

 秦野市の80代女性は2月27日に陽性が判明し、3月7日に死亡した。厚木市の70代男性は3月2日に陽性が判明し、同日死亡した。鎌倉市の80代女性は3月3日に陽性が判明し、同11日に死亡した。

 新たなクラスターは県鎌倉保健福祉事務所管内の病院と、厚木事務所管内の高齢者福祉施設で確認された。

 このほか、県は新たに275人が自主療養したと発表した。自主療養の累計は1万2750人になった。

 また、既に公表した県内在住の感染者6人が、オミクロン株の一種でより強い感染力を持つとされる派生型「BA・2」に感染していたと明らかにした。県内の派生型感染者の累計は13人になった。

 県は3日に感染者として公表した秦野市の80代女性の発表を取り下げた。

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