金子氏後任、支部推薦募る 参院選長崎、自民県連20日選出

 今夏の参院選長崎選挙区(改選数1)への不出馬を表明した自民党参院議員の金子原二郎農相(77)の後任候補について、党県連は11日、58地域支部と37職域支部から推薦を募ると明らかにした。18日まで受け付け、20日の選挙対策委員会と常任総務会での選出を目指し、党本部に公認申請する方針。
 県庁で山本啓介県連幹事長が記者団に説明した。
 山本氏によると、県連幹事長経験者でつくる副会長会議と七役会で選考方法を協議。▽公募▽支部の推薦▽県議の中で決定-の三つの選択肢の中から、できるだけ短期間で広く募る方法として支部の推薦に決まったという。
 県連は10日、各支部に推薦依頼の通知を発送。後任について「県政に精通した若い県議がふさわしい」との金子氏の意向を記載した上で、「県政をはじめ地域の振興策に造詣が深く、県と、党本部、国政との連携を図れる政治力を有する者」を要請。必ずしも県議に限らず、各支部の判断に委ねた。複数の支部が同一人物を推薦する意向がある場合、支部間で調整して一つの支部が代表して推薦するよう求めた。立候補の意思がある人たちが推薦の数を競って党内が混乱しないよう配慮したという。


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