今季加入の長距離砲がファイナルの舞台で何度も相手を突き放した。川崎のジャニングは途中出場から3本の3点シュートを沈めるなど、チーム2位の19得点。「スタートとベンチの選手全員で勝ち取った優勝だ」と誇った。
ファジーカスや藤井が打開し、相手が引きつけられたタイミングを逃さなかった。瞬時にシュート体勢に入りゴールを射抜く。猛追を受けた第3クオーターにはフリースローを確実に仕留めるだけでなく、緩急巧みに自ら切り込んだ。「アグレッシブな姿勢の中でシュートを決めるのが自分の仕事」と充実感を漂わせる。
イタリアやスペインなど欧州のトップリーグを転戦した33歳。速いテンポで展開する日本のバスケットボールにも十分に順応し、ビッグマンが主体だった攻撃の幅を広げている。「きょうは優勝を分かち合って、また(B1の)レギュラーシーズンに備えたい」。連覇の余韻に浸りながら、次の頂を見据えていた。