【小田急】惜しまれつつ引退「ロマンスカーVSE」定期運行終了

「白いロマンスカー」として親しまれてきた小田急50000形「VSE」が、2022年3月11日(金)に定期運行を終了しました。

「ロマンスカー・VSE」は2005年3月に運行を開始しました。 箱根観光特急としての役割を果たすべく、小田急ロマンスカーの特徴だった前面展望席を復活させ、乗り心地の向上につながる連接構造や、車体傾斜制御や操舵台車などの最新技術を積極的に導入して製造されました。滑らかな流線形のボディにシルキーホワイトの塗装を身に纏った外観と、愛称の由来となった大きな円弧を描くボールト天井からもたらされる高い居住性が人気を集め、ロマンスカーのブランドイメージ向上に大きく貢献してきました。

最新型ロマンスカー「GSE」が登場してからも、小田急のフラッグシップの一つとして位置づけられ、17年間にわたる定期運行期間中に約2000万人が利用しました。車両の特性から維持や改修が困難とされ、通常よりも早い引退となりましたが、2023年秋ごろまではイベントなどで臨時運行される予定です。

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